【タイプ別】シワの種類と原因とは?シワのお手入れ方法についても解説

【タイプ別】シワの種類と原因とは?シワのお手入れ方法についても解説

※化粧品にはシワ改善効果が認められていません。ただし、効能評価試験済みのものに限り「乾燥による小ジワを目立たなくする。」の標榜は可能です。

※シワ改善有効成分を配合した医薬部外品については、シワ改善効果が認められています。

 年齢を重ねるにつれて増えてくる目元や口元のシワ。一口にシワと言っても、種類によって症状や原因、お手入れ方法は様々です。

 そこで本記事ではシワの種類と原因について解説します。タイプ別にシワのお手入れ方法についても紹介するので、シワに悩んでいる人やエイジングケアをしたい人はぜひ参考にしてみてください。

シワの種類・原因

 シワは大きく分けて以下の4種類に分類されます。それぞれの特徴や原因について解説します。

表皮性シワ(小ジワ)

 肌の一番外側の表皮層にできるシワの第一段階。角質層のうるおいや油分が失われて肌が乾燥し、しなやかさが失われることによって生じます。

 細かく浅く刻まれたようなシワが特徴で、別名ちりめんジワとも呼ばれます。主に目元や口元にできやすいです。

表情ジワ

 笑ったり怒ったりすることによってできる目元や眉間、額のシワが元に戻らなくなった状態。表情の変化に伴う一時的なシワなので通常は元に戻るのですが、繰り返されることで表情筋が縮まって徐々に消えなくなります。

真皮性ジワ

 加齢や紫外線ダメージによって真皮層のコラーゲン繊維やエラスチン繊維が減少することで、肌内部からハリや弾力が失われることで深いシワとなります。主に目元や口元、額などにできることが多く、目立ちやすいのが特徴です。

たるみジワ

 真皮性シワがさらに進行した状態で、シワの最終段階といえます。紫外線ダメージの蓄積によって肌の乾燥状態が悪化すると、コラーゲン繊維やエラスチン繊維が減少・変性して表皮層と真皮層の構造も崩れてしまいます。

 それに加え、加齢によって表情筋が衰えて脂肪が増えることによって、皮膚と脂肪に耐えきれず肌が全体的に下へたるみ落ちてしまうことで生じます。
 たるみジワは、まぶたや目の下、毛穴、フェイスライン、口元など顔全体で起こります。なかでも、頬に厚い脂肪があることでほうれい線が特に目立ちやすいです。

タイプ別シワのお手入れ方法

 シワの種類によって原因や進行具合が異なるので、それぞれに応じたケアをすることがとても大切です。

表皮性シワ(小ジワ)

 表皮性シワは肌の乾燥が主な原因であるため、保湿力の高い化粧品で保湿ケアをすることが有効です。洗顔後は肌が乾燥しやすいので、できるだけ早くスキンケアをするようにしましょう。 化粧水や美容液だけだとせっかくうるおいを与えても蒸発してしまうため、乳液やクリームといった油分の多いアイテムも併用して肌表面に蓋をすることが大切です。

有効な化粧品成分としては、ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン・アミノ酸・グリセリンなどの水溶性保湿成分や、ワセリン・スクワラン・シア脂などの油性成分が挙げられます。

表情ジワ

 表情筋の緊張状態が続くことで表情シワに繋がるため、マッサージなどで筋肉を緩めることがポイント。深く刻まれてしまった表情ジワについては化粧品では難しい場合があり、ボトックス注射が有効です。
 表情ジワの中でも特に額は横に深いシワとなりやすく、目立ちやすいのが特徴。老けて見えたり不機嫌な印象を与えやすいため、予防として目を見開いたり眉毛を上げる動作はできるだけ行わないよう意識しましょう。

 化粧品を選ぶ際は、ヘビ毒類似物質シンエイク・アセチルヘキサペプチド‐8・加水分解オクラ種子エキスといった緊張緩和作用が期待できるペプチド成分に注目してみてください。

真皮性ジワ

 真皮性ジワには、減少したコラーゲン繊維やエラスチン繊維の生成・修復を促すことが必要。シワ改善効果が認められた薬用化粧品やハリを与える成分を配合した化粧品でのスキンケアは有効といえます。
 シワ改善有効成分のニールワン・レチノール・ナイアシンアミド・ライスパワーNo.11+や、ビタミンC誘導体・コラーゲン・幹細胞培養液などの肌にハリを与える成分などに注目して化粧品を選んでみてください。

 ただし、シワの度合いが進行している場合はスキンケアだけでは効果が望めません。そういった場合は、ヒアルロン酸注射・ボトックス注射・フラクショナルレーザーといった美容医療が有効です。

たるみジワ

 たるみジワまで進行してしまうとスキンケアでのシワ改善はなかなか難しいといえます。そのため、たるみジワに至らないよう日頃から予防をすることがとても大切です。
 特に紫外線対策は必須。天候や季節に関わらず紫外線は降り注いでいるため、毎日外出前に日焼け止めを塗るようにしましょう。また、マッサージや適度な運動、入浴などで新陳代謝を上げることも有効です。

 完全にたるんでしまった状態を改善するためには美容医療が必要です。代表的な施術方法としては、ラジオ波を利用したイントラジェン・レーザー治療・フェイスリフト・ヒアルロン酸注射などがあります。

まとめ

 乾燥によって生じる目元や口元の小じわから始まり、加齢や紫外線ダメージの蓄積に伴い深くたるんだシワへと進行していきます。真皮層まで影響が及ぶとスキンケアではなかなか改善が難しく、医療美容が必要になることが多いです。
 そのため、深いシワになる前の予防がとても大切。肌の乾燥は共通してシワの原因や悪化要因となるため、保湿力の高い化粧品で十分に保湿ケアをすることがシワ予防の基本です。

 また、紫外線ダメージの蓄積が真皮層のコラーゲン繊維やエラスチン繊維の減少・変性に影響を与えるため、毎日の紫外線対策も重要です。シワに悩んでいる人はご自身のシワの種類や原因について理解し、シワの種類に応じたケアをしてみてください。