酵素洗顔に使われる酵素の種類と特徴について解説!おすすめの酵素洗顔料も紹介

酵素洗顔に使われる酵素の種類と特徴について解説!おすすめの酵素洗顔料も紹介

皮脂量が多くテカりやすい人やニキビができやすい人、毛穴の黒ずみなどに悩んでいる人におすすめの酵素洗顔。酵素自体は知っているかと思いますが、酵素の種類や肌への効果について知らない人は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、酵素洗顔に用いられる酵素成分の種類や特徴について解説します。おすすめの酵素洗顔についても紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてください。

そもそも酵素洗顔とは?

酵素洗顔は、皮脂やタンパク質を分解する酵素が含まれた洗顔料のこと。古くなった角質の蓄積や、角栓、余分な皮脂などは肌のゴワつきや毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビなどの様々な肌トラブルに繋がります。

特に毛穴に詰まった角栓や皮脂はなかなか一般的な洗顔料では落としきれない場合が多いです。しかし、酵素洗顔では配合されている酵素によって古い角質や皮脂に直接アプローチし、分解して落としやすくすることができます。

酵素洗顔は使用頻度に注意

酵素洗顔は決まった頻度を超えて使用すると皮膚表面の必要な皮脂まで奪ってしまう恐れがあるため注意が必要です。必ず商品に記載されている使用頻度(多くは週に1〜2回)を守るようにしましょう。

酵素の働きで効果が高い分、選ぶ際はできる限り肌にやさしいものを選ぶのがよいです。特に敏感肌や乾燥肌の人は、洗浄成分の種類や保湿成分の充実度、添加物の有無などについて注目するようにしましょう。

酵素の種類と特徴

酵素洗顔に使用される酵素は主に「タンパク質分解酵素」「脂質分解酵素」の2種類があります。それぞれの特徴と代表的な成分について紹介します。

◯タンパク質分解酵素

毛穴の詰まりや黒ずみの原因である角栓の約30%は皮脂ですが、約70%が古くなった角質(タンパク質)であるといわれています。また、古くなった角質が溜まると肌がゴワつくだけでなく、くすんだ暗い印象を与える要因にもなります。

タンパク質分解酵素は文字通りタンパク質を分解する作用の酵素。タンパク質を構成するアミノ酸の繫がりを切断することで、アミノ酸やペプチドに分解します。 古くなった角質や角栓を分解して剥がれやすくすることで、毛穴汚れをスッキリ落とし、なめらかな質感で毛穴が目立ちにくい肌に導く効果が期待できます

化粧品で使用されるタンパク質分解酵素は以下になります。

  • プロテアーゼ
  • パパイン
  • プロメライン

◯脂質分解酵素

詰まり毛穴や開き毛穴、毛穴の黒ずみなど様々な毛穴トラブルの元凶は過剰に分泌された皮脂といえます。過剰な皮脂が毛穴に詰まった状態が続くと、毛穴内部でアクネ菌が増殖することでニキビに繫がりやすくなります。

化粧品における脂質分解酵素は、皮脂の主成分であるトリグリセリドを分解することで洗い流しやすくする働きがあります。そのため、日中のテカリやベタつきを抑えることができるのはもちろん、毛穴ケアやニキビ予防にも効果が期待できます。

化粧品で使用される脂質分解酵素は以下になります。

  • リパーゼ
  • パンクレアチン

酵素洗顔はパウダータイプがおすすめ

酵素洗顔には主に「パウダータイプ」「ペーストタイプ」「石けんタイプ」の3タイプがありますが、特におすすめなのがパウダータイプです。
酵素は水に弱い性質があるため、水分を含むペーストタイプや石けんタイプは、効果が弱まってしまう可能性が高いと考えられます。

それに対し、水分を含まないパウダータイプは使用する直前まで効果が弱まる心配がなく、高い効果が期待できます。
また、パウダータイプの酵素洗顔は単体で使用できるものと、他の洗顔フォームに混ぜて使用するタイプの2種類あるため、購入する際はしっかり確認するようにしましょう。

おすすめ酵素洗顔料5選

1.FANCL|ディープクリア洗顔パウダー

   出典:FANCL公式

毛穴の汚れ・黒ずみ・角栓を一気にオフして、うるつる肌に洗い上げると謳うFANCLの酵素洗顔パウダー。タンパク質分解酵素のプロテアーゼに加え、吸着成分の炭や泥成分も配合しており、毛穴汚れもしっかりと除去してスッキリと洗い上げることができます。

メインの洗浄成分にはアミノ酸系を使用していることに加え、マンニトールやヒアルロン酸などの保湿成分も豊富に配合。うるおいを守りながら汚れを落とすのでつっぱり感のない洗い上がりとなっています。
さらに、防腐剤や合成香料などの5つの成分(※)については不利用。敏感肌でも使いやすいよう配慮された酵素洗顔といえるでしょう。

※防腐剤・合成香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤

2.雪肌粋|酵素洗顔パウダー(医薬部外品)

    出典:雪肌粋公式

こちらは毛穴汚れを分解する蛋白分解酵素と肌荒れを予防するグリチルリチン酸ジカリウムの2種類の有効成分を配合した医薬部外品の酵素洗顔パウダーです。 洗浄力がマイルドなアミノ酸系成分を使用しているだけでなく、保湿成分も充実しており敏感肌でも使いやすい成分構成といえます。

パウダータイプは一般的に泡立ちに乏しいのですが、こちらは泡立ちの早さと濃密な泡が作れるのが特徴。クリーミィな泡でつっぱらない明るい印象のつるすべ肌へ導くという謳い文句通りのつくりといえます。

3.Obagi|オバジC 酵素洗顔パウダー

   出典:ロート製薬公式

ロート製薬が展開するスキンケアブランドObagiの酵素洗顔パウダー。酵素とビタミンCによってうるおいを守りながら洗顔する設計が特徴です。
洗浄成分としてタンパク分解酵素のプロテアーゼと皮脂分解酵素のリパーゼの2種類の酵素を配合。毛穴の黒ずみや角栓、角質肥厚などを取り除き、なめらかな肌へと導く効果が期待できます。

また、整肌保湿成分としてピュアビタミンC成分を配合。水分と油分のバランスを整え、明るい印象の肌に整える効果が期待できます。
メインの洗浄成分はアミノ酸系であることに加え、ソルビトールなどの保湿成分も充実しているため、敏感肌や乾燥肌でも使いやすい酵素洗顔といえます。

4.unlabel LAB|アンレーベルラボV酵素洗顔フォームブラック

   出典:unlabel LAB公式

テカリ・ベタつき・汚れや古い角質による黒ずみにダイレクトにアプローチすると謳うunlabel LABの酵素洗顔料。タンパク質分解酵素のパパインに加え、余分な皮脂や汚れを吸着する炭やクレイ成分も配合しており、毛穴汚れまでスッキリと落としてなめらかな肌へと導きます。

また、保湿成分として浸透型ビタミンC誘導体を配合しており、油分バランスを整え、健やかな肌を保つ効果にも期待できます。
敏感肌の刺激になりやすいアルコールや香料などの7成分(※)については使用されていない点も魅力の一つです。

※無香料・合成着色料フリー・サルフェートフリー・タルクフリー・パラベンフリー・シリコンフリー・アルコールフリー

5.suisai|スイサイ ビューティクリア ブラック パウダーウォッシュ

 出典:花王公式オンラインショップ

皮脂吸着成分として炭とモロッコ溶岩クレイを配合したパウダー状の酵素洗顔料。タンパク質分解酵素と皮脂分解酵素の2種類の酵素を配合しており、毛穴に詰まった古いタンパク質や皮脂汚れの分解・除去効果が期待できます。

洗浄成分はマイルドなアミノ酸系ですが、皮脂吸着成分とW洗顔酵素の働きによって毛穴汚れをすっきりと落としてくれます。ただし、保湿成分の種類は少ないため、洗顔後は化粧水や乳液などでしっかりと保湿をしましょう。

まとめ

肌の古くなった角質(タンパク質)や過剰に分泌された皮脂を酵素が分解し、さっぱりと洗い上げることができる酵素洗顔。使われている酵素の種類によって期待できる効果も異なるため、購入する際は成分表から確認するようにしましょう。

日々の洗顔によって古い角質や余分な皮脂を洗い流すことは、ニキビや様々な毛穴トラブルの予防に繫がります。ニキビや毛穴トラブルで悩んでいる人は、ぜひ酵素洗顔を試してみてはいかがでしょうか。