配合成分に注目!敏感肌向けクレンジング料の選び方について解説

配合成分に注目!敏感肌向けクレンジング料の選び方について解説

メイクをする女性にとっては必須のクレンジング。メイク落ちの良さは必要ですが、洗浄力が強すぎても肌の刺激になってしまうためクレンジング料選びは大切です。
特に敏感肌や肌がデリケートな状態の人は、クレンジングをした後に肌がピリピリと刺激を感じることも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では敏感肌でも使いやすいクレンジング料の選び方を、成分構成の観点から解説します。敏感肌におすすめのクレンジング料も紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

敏感肌向けクレンジング料の選び方

メインのオイル成分

クレンジングで使用されるオイル成分は主に「炭化水素油」「エステル油」「油脂」の3種類ありますが、敏感肌の人はメインのオイル成分として「油脂」を使用したクレンジング料がおすすめです。
油脂は洗浄力はマイルドで肌がデリケートな人でも使いやすく、肌を柔らかくする効果もあるのが特徴です。

それに対して炭化水素油は洗浄力が高く、さっぱりとした洗い上がりが特徴。洗浄力高い分、人によっては洗い上がりにつっぱり感を感じやすく、敏感肌の刺激になる場合があるため注意が必要です。
エステル油は炭化水素油の次に洗浄力が高いオイル成分。高い洗浄力と洗い上がりなめらかな肌の質感の良さを兼ね備えているのが特徴です。

しかし、メイクの洗い残しは肌荒れの原因になるのでしっかりメイクの人は注意が必要。メインオイルの油脂に炭化水素油やエステル油を組み合わせて敏感肌に配慮しつつ洗浄力をプラスしているものがおすすめです。

代表的なオイル成分は以下になります。

◯油脂

ホホバ種子油、メドウフォーム油、ヒマワリ種子油、アボカド油、オリーブ果実油、コメヌカ油

◯炭化水素油

ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、スクワラン、イソヘキサデカン

◯エステル油

エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリエチルヘキサノイン

保湿成分の充実度

敏感肌の人は肌が乾燥しやすくなっている傾向にあります。そのため、洗顔料にも保湿成分が豊富に配合されているものがおすすめです。

洗顔料を選ぶ際は、成分表の上位に以下のような保湿力の高い成分が複数記載されているかに注目してみてください。

◯高い保湿力が期待できる成分

ヒアルロン酸Na、セラミド(セラミドEOP、セラミドNG、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど)、糖類(ソルビトール、スクロース、グリコシルトレハロースなど)、コラーゲン、グリセリン

敏感肌の刺激になりうる成分が少ないか

洗い上がりのしっとり感を出すためや、製品の防腐補助成分としてコンディショナーによく使われる陽イオン界面活性剤が配合されている場合があります。

肌表面はマイナスの電荷を帯びているためくっつきやすく、肌の残ってしまった場合に刺激になるため敏感肌の人は注意が必要です。

代表的な陽イオン性界面活性剤は以下になります。(基本的に成分名は「〜クロリド」「〜アミン」です)

  • セトリモニウムクロリド
  • ステアルトリモニウムクロリド
  • ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド
  • ジステアリルジモニウムクロリド
  • ステアラミドプロピルジメチルアミン
  • ベヘナミドプロピルジメチルアミン

また、敏感肌の人はパラベンなどの防腐剤やアルコール、香料、着色料などの添加物の配合量が多い場合も注意が必要。防腐剤フリー、アルコールフリー、無香料、無着色などの記載がないかパッケージを確認してみましょう。

W洗顔不要がおすすめ

敏感肌の人はもちろん、洗い上がりのつっぱり感や乾燥を感じやすい人は「W洗顔不要」のクレンジングがおすすめ。クレンジングと洗顔を両方すると洗い過ぎによって肌に必要な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥が悪化する場合があります。

W洗顔不要のクレンジングなら肌への摩擦を軽減できるだけでなく、クレンジングと洗顔を同時に済ませることができるため時短になるのがメリットです。

アレルギーテスト・パッチテスト・ノンコメドジェニックテストの実施有無

敏感肌の人はアレルギーテストやパッチテスト、ノンコメドジェニックテストといった各種テストが行われているかということについても注目をしましょう。

これらのテストを実施してるからといって、すべての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありませんが、選ぶ際のポイントになります。

おすすめ敏感肌向けクレンジング料5選

1.SENSAI|センサイ AS クレンジングミルク

    出典:SENSAI公式

カネボウ化粧品が展開するコスメブランドSENSAIから発売されているふき取りタイプのクレンジングミルク。保湿力の高いグリセリンやBGを高配合しているだけでなく、肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸2Kも配合しており、しっとりとした洗い上がりで敏感肌でも使いやすい設計となっています。

クレンジングミルクはオイルやバームと比べてオイル成分の配合量が少なくベタつきにくいのですが、その分洗浄力がマイルドなのが特徴。しかし、こちらはメイクや汚れを絡め取るように浮かせて落とすという公式の謳い文句どおり、しっかりとした洗浄力を持ち合わせています。

2.COW BRAND 無添加|無添加メイク落としミルク

  出典:COW BRAND 無添加公式

肌へのやさしさにこだわった製品開発を行うCOW BRAND 無添加のクレンジングミルク。着色料や香料、アルコールなどについては使用しておらず、敏感肌への刺激が少ない処方が特徴です。
オイル成分の配合量が控えめなクレンジングミルクですが、オイル成分にはエステル油を使用しているためしっかりとしたメイク落ちが期待できます。

また、肌本来のうるおいに不可欠な保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸・アミノ酸)を配合しているのが特徴。つっぱり感のないしっとりとした洗い上がりで、肌が乾燥してデリケートな状態の人でも使いやすい設計となっています。

3.ビフェスタ|クレンジングバーム ディープクリア

   出典:ビフェスタ公式

ビフェスタのクレンジングバームは、摩擦による肌への負担を与えにくく、毎日心地よく使えると公式で謳っています。 メインのオイル成分にはエステル油を採用。それに加えて吸着成分の炭も配合しており、メイク落ちの良さと毛穴ケア効果が期待できる設計となっています。

W洗顔不要に加え、合成香料や合成着色料、アルコール、パラベンなどが使用されていなく敏感肌に配慮されているのも魅力。また、まつ毛や目元を保湿・保護する成分を配合しているため、マツエクをつけていても使用することができるのも嬉しい点です。

4.魔女工場|ピュアクレンジングバーム

   出典:魔女工場公式

黒ずみのないつるんとした肌に導くと謳う魔女工場の大人気クレンジングバーム。メイン洗浄成分にはエステル油を使用していることに加え、タンパク質分解酵素のパパインによって肌表面の汚れだけでなく毛穴汚れまですっきりと落とします。

4種類の植物オイルに加え、セラミドNPやグリセリンなどの保湿成分を豊富に配合しており、つっぱり感のないしっとりとした洗い上がりが特徴。また、体温でするっと溶けてなめらかになるため、クレンジングの際の肌への摩擦を軽減するのも魅力です。

5.THREE|バラシング クレンジングオイル

    出典:THREE公式

こちらのクレンジングオイルはメインオイルには、エステル油のトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、油脂のオリーブ果実油を配合。自然由来指数93%(水を含む)であり、植物オイルと植物エキスを豊富に配合しているのが特徴。

洗浄力とうるおいをしっかりキープする 「エッセンスインオイル処方」を採用しており、植物オイルのベースに水溶性の植物エキスをたっぷり抱え込むことのできる処方。さらに、クリアハーバルの香りも好評で、リフレッシュタイムにはぴったりです。

まとめ

クレンジング料選びにおいてメインのオイル成分の種類は重要なポイント。敏感肌の人はメインオイルとして油脂を使用しているものがおすすめです。
保湿成分の充実度や、カチオン性界面活性剤などの敏感肌の刺激になりやすい成分の配合有無についても注目しましょう。

また、クレンジングと洗顔後につっぱり感や刺激を感じる人はW洗顔不要のものを選ぶのもおすすめ。洗いすぎによる肌の乾燥を防ぐことができるだけでなく、時短にもなりますよ。 ぜひ、本記事を参考に自分に合ったクレンジング料を選び、肌トラブルのない健やかな状態を維持しましょう。