化粧品におけるコラーゲンの働きは?コラーゲンの種類とおすすめアイテムを紹介

化粧品におけるコラーゲンの働きは?コラーゲンの種類とおすすめアイテムを紹介

美容に良い成分として誰もが知るコラーゲン。「サプリメントやドリンクなどのコラーゲンと、化粧品に使用されているコラーゲンは同じ美容効果を発揮するの?」などの疑問を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では化粧品におけるコラーゲンの役割やコラーゲンの種類について解説します。コラーゲンを配合したおすすめのスキンケアアイテムも紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

そもそもコラーゲンとは?

コラーゲンは人体を構成する主要なタンパク質の一種。皮膚や腱、軟骨、血管など様々な組織を構成し、人体のタンパク質全体の約30%を占めているといわれています。
肌においては主に真皮層の構成成分として働き、ハリや弾力を与えます。年齢を重ねるにつれて肌のハリが不足したりシワが増えるのは、加齢に伴いコラーゲン量が減少することが大きな要因の一つといえます。

化粧品原料としては主に牛や豚などの動物、サメなどの魚類から抽出されたコラーゲンが美容成分として使用されます。
化粧品においては主に、保湿成分やエイジングケア成分、ヘアコンディショニング成分、感触調節剤として配合されることが多いです。

化粧品に使用されるコラーゲンの効果

コラーゲンは分子量が大きく浸透性が乏しいため、コラーゲン成分を配合した化粧品を使用しても真皮層のコラーゲンを直接増やすことはできません。
しかし、肌表面や角質層の保湿ケアには有効で、肌の保湿やハリを与える効果を期待して化粧品では使用されます。

化粧品におけるコラーゲンの働きは主に以下になります。

  • 肌表面の水分蒸発を防ぎ、うるおいをキープする
  • 肌のハリや弾力を与える(肌水分量増加による)
  • 乾燥による小ジワを目立たなくする(肌水分量増加による)

コラーゲンの種類と特徴

コラーゲンは主に以下の3つに分類することができます。

  • 基本型
  • 高保湿型
  • 浸透型

それぞれのコラーゲンの特徴や、化粧品で使用されるコラーゲン成分について解説します。

基本型

分子量が大きく、角質層まで浸透することができないのが特徴。主に肌の表面で作用し、水分蒸発を防ぐことで保湿効果を発揮します。

代表的な成分:水溶性コラーゲン、アテロコラーゲン など

高保湿型

基本型のコラーゲンの構造を一部変えることで保水性を高めた成分。こちらも肌表面に働きかけ、高い保湿力を発揮します。
また、肌なじみが良いのも特徴。なめらかな感触にする働きもあるため、感触を調整する目的で使用されることもあります。

代表的な成分:サクシノイルアテロコラーゲン、ミリストイルサクシニルアテロコラーゲン など

浸透型

コラーゲンの構造を短く分解して分子量を小さくすることで浸透性を高めた成分。角質層のすみずみまで浸透し、うるおいを届けることができるのが特徴です。

代表的な成分:加水分解コラーゲン など

なお、浸透力と保水力の高さについて上記3タイプを比較すると以下になります。

浸透力の高さ

基本型・高保湿型>浸透型

◯保水力の高さ

高保湿型>基本型>浸透型

コラーゲン配合のおすすめアイテム

1.ASTALIFT|アドバンストローション

   出典:FUJIFILM公式

ふっくら弾むようなハリつや肌へ導くと謳うASTALIFTの化粧水。独自のナノテクノロジーによって肌全体にアプローチする設計です。
エモリエント効果に優れた非ナノワセリンと角層内部のうるおいで満たす高保水ナノ化ワセリンの2種類のワセリンを配合。濃密なうるおいを蓄えながらつややかなハリを与えると謳っています。

エイジングケア効果が期待できるナノアスタキサンチンをはじめ、3種類のコラーゲンもハリ保湿成分として配合。肌にうるおいとハリを与え、乾燥による小じわを目立たなくします。(効能評価試験済み) 濃密なテクスチャーなのですが、さらっとしていて肌になじみやすいのも特徴。バラの香りもリフレッシュできると好評です。

2.Dr.CI:LABO:エンリッチリフトUPローションEX

  出典:Dr.CI:LABO公式

肌のハリ不足や乾燥が気になる方、積極的にエイジングケアをしたい方におすすめと謳うドクターシーラボの高保湿ハリケア化粧水。角質層への浸透性に優れた加水分解コラーゲンやアセチルヒアルロン酸を保湿成分として配合しており、肌に

また、高いエモリエント効果が期待できるクダモノトケイソウ種子油も配合しており、カサつく肌をしっとりと柔らかく整えてくれます。 アレルギーテスト済み(※)に加え、香料や着色料、鉱物油、パラベンの4成分については不使用。アルコールが肌に合わない人は注意が必要ですが、敏感肌への配慮が見受けられます。

※全ての人にアレルギーが起こらないということではありません。

3.ALLNA ORGANIC|美容液

 出典:ALLNA ORGANIC公式

肌の乾燥やハリ不足、毛穴目立ちに悩んでいる人におすすめなのがオーガニックビューティーブランドALLNA ORGANICの美容液です。 整肌成分としてビタミンC誘導体のパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naを配合しているのが特徴。角質層まで浸透し、内側から乾燥予防やハリケア、毛穴ケアなどの効果を発揮します。

また、セラミド成分とコラーゲン成分をそれぞれ3種類、ヒアルロン酸成分を4種類も保湿成分として配合。高い保湿効果に加えて肌のバリア機能サポート効果やハリケア効果も期待できます。
オーガニック認証の成分を豊富に使用していることに加え、9種類の無添加処方(※)。敏感肌でも使いやすいよう配慮されている点も魅力といえます。

※合成香料・合成着色料・シリコン・サルフェート・アルコール・パラベン・鉱物油・紫外線吸収剤・石油系界面活性剤

4.ELIXIR|レチノパワー リンクルクリーム S(医薬部外品)

 出典:資生堂公式オンラインショップ

ふっくら柔らかな「つや玉」輝く肌へ導くと謳う、ELIXIRのレチノパワー リンクルクリーム S。シワ改善有効成分の純粋レチノールが、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進することで、肌にうるおいとハリを与えることでシワを改善します。

水溶性コラーゲンやグリセリンといった水溶性保湿成分だけでなく、エモリエント成分も豊富に配合しており、うるおいを与えつつ肌を柔らかくする効果にも期待できます。
また、クリームですがみずみずしく肌なじみが良いテクスチャーなのも特徴。目元や口元、首などの乾燥しやすい部分のシワのケアにおすすめのクリームです。

5.AHC|テン レボリューション リアル アイクリーム フォー フェイス

     出典:PlusQ

エステに行ってきたような健康な肌に導くと謳う韓国発のスキンケアブランドAHCのアイクリーム。加水分解コラーゲンやヒアルロン酸Na、シア脂をはじめとした保湿成分を豊富に配合しており、乾燥が気になる目元や口元にたっぷりのうるおいを補充・密閉してくれます。

ヒト幹細胞順化培養液やナイアシンアミドといったエイジングケア成分が充実しているのも特徴。肌のターンオーバーをサポートすることで肌にハリや弾力を与え、明るい印象の肌に導く効果が期待できます。
目元だけでなく顔全体に塗ることができるため、肌の乾燥やハリ不足が気になる人は、化粧水や美容液の後の保湿クリームとして使用するのもおすすめです。

まとめ

コラーゲンは肌の真皮層を構成する主要なタンパク質の一つであり、肌のハリや弾力性に大きく関わっています。しかし、加齢とともに肌内部のコラーゲン量が減少し、体内でコラーゲンを作り出す力も衰えていきます。

化粧品のコラーゲン成分によって減った真皮層のコラーゲンを補うことはできませんが、肌のうるおいを保つことによってハリを与えたり、乾燥による小ジワを目立たなくすることは可能です。化粧品を選ぶ際は、ぜひコラーゲン成分にも注目してみてください。