【肌悩み別】効果的な美容成分とおすすめスキンケアアイテムを紹介解説
肌の乾燥や肌荒れ、シミ、シワ、目立つ毛穴など人によって様々な肌トラブルを抱えていると思います。これら肌悩みに有効な美容成分はたくさんありますが、どの成分が配合しているものを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では肌悩み別に効果が期待できる美容成分を厳選し、特におすすめのものについて解説します。それらを配合したおすすめアイテムも紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
※ 本記事における「美白」は、メラニンの生成を抑えてしみやそばかすを防ぐことを指します。「エイジングケア」は年齢に応じたケアのことを指します。
【肌悩み別】おすすめ美容成分
◯乾燥
セラミド
セラミドはスフィンゴ脂質という肌の潤い成分の一つ。肌にはもともと「皮脂膜」「天然保湿因子（NMF）」「細胞間脂質」の3つの保湿因子を持っていますが、細胞間脂質の50％以上はセラミドで構成されています。
水分と油分がミルフィーユ状に交互に重なりあう「ラメラ構造」という独特な構造で角層細胞同士の間をつなぎ、角質層内部に水分を保つ働きをします。また、バリア機能を正常に機能する働きもあり、健やかな肌の維持には必須の成分といえます。
ライスパワーNo.11
ライスパワーNo.11は皮膚水分保持能の改善効果が認められた成分。皮膚水分保持能とは、正常なターンオーバーによって高まる肌が水分を保つ力のことです。
肌が生まれる基底層にライスパワーNo.11が浸透・アプローチすることで健やかな細胞が育ち始めます。これによりサポートターンオーバーが正常に働き、バリア機能が整ったうるおいのある肌になります。
◯肌荒れ・ニキビ
グリチルリチン酸ジカリウム
抗炎症成分の中で化粧品に最も使用される成分のひとつ。甘草の根に含まれる成分で、炎症成分の発生に関わる成分の産生を抑制することによって炎症を抑えたり、アレルギーを防ぐ効果もあります。
医薬部外品の肌荒れ防止・ニキビ予防有効成分としても使用され、スキンケア用品や日焼け止め、メイク用品などに長年にわたり幅広く使用されている成分です。
アラントイン
アラントインは、一部の植物の根や種子、牛や豚などの動物の尿や血液などに含まれる天然の成分。抗炎症作用や刺激緩和作用、組織修復作用などの効果が期待できます。
化粧品や医薬部外品としてスキンケア製品やボディケア製品、ハンドクリーム、リップクリームなど様々な製品に使用されています。
◯ベタつき・テカリ
ライスパワーNo.6
ライスパワーNo.6（米エキスNo.6）は、過剰な皮脂分泌による肌荒れやニキビ、毛穴の黒ずみといった様々な肌トラブルの予防に期待できる成分。
皮脂腺に直接アプローチするのが特徴。。肌の水分量を保ちつつ過剰な皮脂分泌のみを抑制し、肌への負担を抑えつつ皮脂ケアができます。
塩酸ピリドキシン
塩酸ピリドキシン（ビタミンB6）も過剰な皮脂分泌を抑制する働きが認められた成分の一つ。化粧品のスキンケア・ヘアケア用品によく使用されます。
また、ニキビ予防や肌荒れ予防の効果が認められた有効成分として、医薬部外品の製品にも配合されることが多いです。
◯毛穴トラブル
グリシルグリシン
グリシンというアミノ酸が2つ結合したペプチドの一種。分子量が小さく角質層への浸透力が高いのが特徴で、肌の保湿やキメを整える効果があります。
さらに、グリシルグリシンには抗炎症作用もあるといわれています。毛穴に溜まった皮脂に含まれる不飽和脂肪酸の炎症を抑えることで、すり鉢毛穴に対する効果が期待できます。
アゼライン酸
アゼライン酸はターンオーバーを正常化する働きがあり、古い角質の蓄積を防ぐことで詰まり毛穴の予防に繋がります。
また、皮脂分泌抑制効果もあるため、毛穴が溜まることで起こる開き毛穴や溜まった皮脂の参加による黒ずみ毛穴にも効果が期待できます。
◯シミ・そばかす
ビタミンC
ビタミンC成分は、メラニンの合成過程において必要なチロシナーゼという酵素の働きを阻害することで、メラニン生成を抑制してシミやそばかすを予防します。
さらに、ビタミンCはメラニンの還元作用もあり、既にできてしまったシミにも効果が期待できるといわれています。2つの作用により多角的にシミ予防ができる点から高い美白効果が期待できます。
トラネキサム酸
人の肌は紫外線を浴びると表皮の1番外側にあるメラノサイトという細胞に信号が送られ、メラニンの合成が始まります。
トラネキサム酸はメラニン合成の信号を受け渡すプラスミンという情報伝達物質をブロックすることによって、メラニン生成を抑制してシミやそばかすを予防します。
◯ハリ不足・シワ
ナイアシンアミド
年齢を重ねるに連れてシワが増えるのは、肌のハリや弾力に関わる真皮層のコラーゲン減少が大きく関わっているといえます。
ナイアシンアミドはコラーゲンの生成を促す働きがあり、真皮層のコラーゲンが増えることで肌のハリ感アップとともに、シワの改善効果も発揮します。
ライスパワーNo.11+
ライスパワーNo.11がさらに改良され、「肌の水分保持能の改善」と「シワ改善効果」の2つの効能が認められた日本で初めての有効成分です。
従来のシワ改善有効成分とは異なり、表皮・基底膜・真皮の3箇所すべてにアプローチすることで高いシワ改善効果も期待できます。
【肌悩み別】おすすめスキンケアアイテム
先述した美容成分を配合した肌悩み別のおすすめスキンケアアイテムを紹介します。
◯乾燥
無印良品｜敏感肌用化粧水 高保湿
出典：無印良品公式
敏感肌に不足しがちなセラミドや5種類のアミノ酸といった保湿成分を配合した無印良品のリニューアルされた敏感肌用の化粧水。その他にも天然保湿因子のPCA-Naやグリセリンなど保湿成分を豊富に配合し、高い保湿力が期待できる成分構成となっています。
また、高保湿タイプはややとろみのあるテクスチャーが特徴。価格も比較的お手頃で、量を気にせずたっぷりと使用できる点も嬉しいです。
KOSE｜セラミエイド 薬用スキンミルク（医薬部外品）
出典：KOSE公式
敏感肌や赤ちゃんにも使用できるやさしいつくりが特徴の薬用保湿ミルク。 有効成分として肌荒れ防止成分のグリチルレチン酸ステアリルを配合しており、肌荒れやひび・あかぎれを防ぎます。
また、肌本来のうるおい成分のセラミド（N‐ステアロイルフィトスフィンゴシン）やアミノ酸（セリン）も配合。角質層をうるおいで満たすとともに、油性成分のワセリンが肌表面にうるおいの膜をつくることで水分蒸発を防ぐ設計です。
◯肌荒れ・ニキビ
イハダ｜薬用ローション とってもしっとり（医薬部外品）
出典：資生堂公式オンライン
イハダの薬用ローションは肌荒れ防止有効成分のアラントイン・グリチルリチン酸ジカリウムの2成分を配合しており、肌荒れやニキビなどの肌トラブルを予防してくれます。
また、濃グリセリンやL-グルタミン酸ナトリウム、エリスリトールなどのうるおい成分に加えて高精製ワセリンも配合。うるおいバリアによって水分の蒸発を防ぐだけでなく外部刺激から肌を保護してくれます。
Curel ｜ キュレル 潤浸保湿 乳液（医薬部外品）
外部刺激で肌荒れしにくい、ふっくらと潤いに満ちた肌に保つと謳うキュレルの敏感肌向けの薬用乳液。肌荒れ防止有効成分のアラントインに加え、花王独自の疑似セラミドを保湿成分として配合しており、高い肌荒れ予防効果が期待できます。
また、グリセリンやBG、ユーカリといった保湿成分も充実。しっとり感はあるのにベタつきにくい使用感も特徴といえます。
◯ベタつき・テカリ
ONE BY KOSE｜バランシング チューナー（医薬部外品）
皮脂の発生源にアプローチし、皮脂分泌を抑制してテカリを防ぐと謳うONE BY KOSEの薬用化粧水。有効成分ライスパワーNo.6に加え整肌成分としてビタミンC誘導体も配合しており、高い皮脂分泌抑制効果が期待できます。
過剰な皮脂分泌を根本から抑え、ニキビやテカリ、化粧崩れなどの様々な皮脂トラブルを予防したい脂性肌におすすめの化粧水です。
メラノCC｜薬用しみ 集中対策 プレミアム美容液（医薬部外品）
出典：ロート製薬公式
ビタミンCをコンセプトにしたロート製薬のスキンケアブランド・メラノCCの美白美容液。美白有効成分のピュアビタミンCに加え、3種類のビタミンC誘導体を保湿成分として配合。シミやそばかすの原因であるメラニンにアプローチします。
さらに、皮脂分泌抑制成分のピリドキシン塩酸塩、殺菌成分のイソプロピルメチルフェノール、抗炎症成分のアラントインの3種類の有効成分を配合しており肌荒れやニキビに対して高い予防効果が期待できます。
◯毛穴トラブル
TOUT VERT｜バランシングGAローション
出典：トゥヴェール公式
肌トラブルを繰り返さないキメの整った、クリアでみずみずしい肌へ導くと謳うトゥヴェールの化粧水。毛穴ケアと肌荒れの予防効果が期待できる成分構成が特徴です。
高い毛穴ケア効果が期待できるグリシルグリシンを6％も保湿成分として配合。加えて皮脂分泌抑制するアゼライン酸誘導体も整肌成分として配合しており、肌荒れや毛穴目立ちなどの繰り返す大人の肌悩みにアプローチします。
ロート製薬｜ダーマセプトRX AZAセラム
出典：ロート製薬公式
皮脂や毛穴が気になる肌をつるりとしたなめらかな肌へ導くと謳うロート製薬のダーマセプトRX AZAセラム。高濃度のアゼライン酸を整肌保湿成分として配合しており、過剰な皮脂による肌荒れや毛穴目立ちに対する予防効果が期待できます。
また、水溶性保湿成分と油性成分についてもバランスよく配合。保湿効果とエモリエント効果も期待できる構成です。
◯シミ・そばかす
肌ラボ 極潤プレミアム｜薬用浸透美白化粧水（医薬部外品）
出典：ロート製薬公式
肌ラボの美白ラインである白潤プレミアムの薬用化粧水。美白有効成分のトラネキサム酸と肌荒れ防止有効成分のグリチルリチン酸2Kの2種類の有効成分を配合しています。
また、整肌保湿成分のビタミンC誘導体に加え、2種類のヒアルロン酸や濃グリセリンといった保湿成分も充実。うるおいに満ちた美白肌へと導くという謳い文句にも納得の成分構成といえます。
肌美精｜ターニングケア美白 薬用美白美容液（医薬部外品）
出典：クラシエ公式
クラシエが展開するスキンケアブランド肌美精の薬用美白美容液。 美白成分のL-アスコルビン酸 2-グルコシドと消炎成分のトラネキサム酸の2種類の有効成分を配合しており、紫外線ダメージに対して多角的にアプローチすることで美白ケアと肌荒れ予防を同時に行います。
また、浸透促進成分のCHD（シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール）によって有効成分と保湿成分の角質層への浸透力を高めているのも特徴です。
◯ハリ不足・シワ
ONE BY KOSE｜セラム シールド（医薬部外品）
肌の水分保持能改善とシワ改善をWで叶えるライスパワー ®No.11+を有効成分として配合した薬用高保水密封バーム。バームならではの水分密閉力とみずみずしさを兼ね備えており、ベタつかず肌なじみの良い使用感が特徴です。
年齢とともに不足するセラミドを補うとともに基底膜と真皮のコラーゲンを増やすことで、うるおいとハリのある健やかな肌へと導きます。
est｜リンクル ソリューション プラス
出典：est公式
花王のスキンケアブランド「est」のシワ改善クリーム。有効成分として配合しているナイアシンアミドは、シワ改善だけでなく美白効果も認められており、Wのエイジングケアができるのが特徴です。
est独自成分のATPスピラル（ヒバマタエキス、月下香培養エッセンス、グリセリン）を保湿成分として配合しており、角質層への浸透の高さにこだわった処方で高い保湿力に期待できます。
まとめ
化粧品で用いられる美容成分の数は非常に多く全てを把握するのは難しいです。そのため、肌悩み別に有効な美容成分を最低限知っておくだけでも役立つはずです。
ぜひ、これから化粧品を選ぶ際は成分表を確認し、今回紹介した美容成分に注目して選んでみてください。本記事が皆様の健やかな肌状態の維持に少しでも役に立てば幸いです。
肌の乾燥や肌荒れ、シミ、シワ、目立つ毛穴など人によって様々な肌トラブルを抱えていると思います。これら肌悩みに有効な美容成分はたくさんありますが、どの成分が配合しているものを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では肌悩み別に効果が期待できる美容成分を厳選し、特におすすめのものについて解説します。それらを配合したおすすめアイテムも紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
※ 本記事における「美白」は、メラニンの生成を抑えてしみやそばかすを防ぐことを指します。「エイジングケア」は年齢に応じたケアのことを指します。