【悩み別】成分を組み合わせてワンランク上のスキンケア

【悩み別】成分を組み合わせてワンランク上のスキンケア

今はシリーズで統一してスキンケアを楽しむより、目的に合わせてアイテムをカスタマイズするのが一般的です。ブライトケアに集中したりニキビケアに集中したり、そのときに合わせたスキンケアアイテムを選べるようになれば、いつまでも美しい肌をキープできます。

自分の目指す肌にぴったりなスキンケアを選ぶなら、目的別にベストな成分の組み合わせを整理しておくのがマスト。この記事では、スキンケアアイテムを自己流に組み合わせてお手入れを楽しみたい方に向け、気がかり別におすすめの組み合わせ成分をご紹介します。

美白を徹底するならレチノール×コウジ酸

シミや肝斑が気になるならレチノール×コウジ酸の組み合わせがおすすめです。

レチノールは、ビタミンAの一種です。ターンオーバーを促し、古い角質を排出する効果が期待できます。シミができる原因の1つは、ターンオーバーが乱れ、メラニンを含んだ細胞をうまく排出できないことです。レチノールの作用で、ターンオーバーが促されるとメラニンの排出がスムーズになり、色ムラのない肌を目指せます。

一方コウジ酸は、メラニンの生成を抑えシミやソバカスを防ぐ効能効果が認可された有効成分です。他の美白成分であるビタミンC誘導体やアルブチンと比較し、分子量が小さくシミの根まで届きやすい特徴があります。

レチノールで角質代謝をスムーズに促し、肌に蓄積したメラニンを排出してから、シミの根本からアプローチするコウジ酸で、シミケアに拍車をかけましょう!肝斑で悩んでいる方は、さらにトラネキサム酸を加えるのも◎です。

使用上の注意|保湿&紫外線対策

レチノールはメラニンを含む細胞を排出し、色ムラのない肌へ導くために取り入れたい美容成分ですが、レチノールを使用する際は保湿と紫外線対策を徹底しましょう。レチノールは肌のターンオーバーを活発にするため、角層が薄くなり乾燥を感じやすくなります。

その状態で紫外線に当たると敏感に反応し、美白でケアしていてもシミがなかなか改善できません。効果を最大化するためにも、レチノールを使用する際は保湿で肌を充分にうるおわせ、日中の紫外線対策は怠らないようにしましょう。

肌の透明感を目指すならナイアシンアミド×コウジ酸

乾燥が原因で生じる肌のくすみには、コウジ酸×ナイアシンアミドの組み合わせがおすすめです。

コウジ酸は分子が細かく、シミの根にアプローチしやすい特性の他、透過が原因でおこりやすい黄ぐすみに効果があるといわれています。黄ぐすみは、肌の透明感が失われて黄色っぽく、くすんで見える状態です。コウジ酸には、黄ぐすみをケアし、冴えわたる透明感のある肌に導く効果が期待できます。

ナイアシンアミドは、紫外線による肌ダメージをケアしながら、メラニンの生成を抑えシミのない明るい肌に導く効果が期待できます。レチノールより刺激が緩和されるため、肌が敏感な方はレチノール×コウジ酸の組み合わせの前に、ナイアシンアミド×コウジ酸の組み合わせから試してみるのがおすすめです。さらに、抗炎症作用があるため、肌に赤みや乾燥がある方にもおすすめのブライトニングケアのペアです。

エイジングケアを積極的に取り入れるならレチノール×ビタミンC

レチノールには、コラーゲンやエラスチンの生成を高め、ハリのある弾力のある肌へ導く効果が期待できます。同様にビタミンCも、コラーゲンの生成を促す効果が期待できる成分といわれています。どちらも食事からでも摂取できる成分ですが、口から摂取するよりも直接肌に塗った方が効率的ともいわれている成分です。

使用上の注意|使う順番と使用法に気をつける

肌は層によって浸透しやすい成分が異なります。表皮は外側から角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4つの層で構成されています。一番外側の角質層は脂溶性となじみやすく、一番内側の基底層は水溶性となじみやすい性質です。

そのため、レチノールとビタミンCを併用するときは、先に水溶性のビタミンCを塗り、後から脂溶性のレチノールを塗布するようにしましょう。水溶性のビタミンCは、油分が苦手なため、脂溶性のレチノールを避けてより深い基底層に浸透しようとします。この順番で使うことで、より肌の深部まで成分が行き届くのです。

ただし、レチノールとビタミンCを混ぜて使うのはNGです。お互いの効果を打ち消しあってしまうため、効果が半減してしまいます。しっかりビタミンCのアイテムが肌になじんでから、レチノールを使用しましょう。

もし、なじむまで待てないようならレチノールを夜、ビタミンCを朝使用し、タイミングを分けるのがおすすめです。

アクティブなニキビや毛穴のケアならサリチル酸×ナイアシンアミド

皮脂分泌が多く、テカリやすい肌は硬くなりがちです。そのため、毛穴やニキビをケアするためには、角層を柔軟にするケアが大切になります。

サリチル酸は、ピーリング効果のある美容成分です。肌表面の角層を柔らかくする作用があります。抗菌・殺菌作用もあり、ニキビの有効成分として医薬部外品に配合されている成分です。さらに、古い角質や皮脂を毛穴から取り除くことで、ニキビのない健康的で健やかな肌を目指せると同時に、ツルツルでなめらかな肌を叶えます。

しかし、このような角質ケアは皮膚の炎症をまねきやすいのがネックポイントでもあります。そこで、抗炎症効果のあるナイアシンアミドが好相性です!サリチル酸による刺激を緩和し、同時に肌のバリア機能を強化し、うるおいに満ち乾燥しにくく肌に導く効果も◎

皮脂抑制効果もあるため、皮脂の過剰分泌でニキビや毛穴の広がりを感じやすい方にぴったりです。

敏感肌でニキビが気になるならグリチルリチン酸ジカリウム×アゼライン酸

上記の皮脂性のニキビと反対に、肌の内側の乾燥、いわゆるインナードライの肌もニキビ肌に傾きます。肌は乾燥しやすいため、バリア機能は低下気味です。そのため、上記のように角層に刺激となる成分でお手入れすると、肌にとって刺激となりニキビを悪化させる原因となります。

そこでおすすめなのが、抗アレルギー作用・抗炎症作用・皮膚刺激緩和作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムと、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを除去し、アクネ菌の抗菌作用が期待できるアゼライン酸の組み合わせです。

グリチルリチン酸ジカリウムは、肌荒れ防止有効成分として認証を受けています。そのため、バリア機能が弱った敏感肌に適しています。

アゼライン酸は、ヨーロッパやアメリカ、アジアなど世界80ヵ国でニキビ用医薬品として認証されている天然由来成分です。しわ・ニキビの治療医薬品として使用されるトレチノインよりも副作用の症状が軽いものが多いため、敏感肌の方もでも比較的安心して使えます。

アゼライン酸の使用上の注意|保湿ケア&紫外線対策を充分にする

アゼライン酸は水に溶けにくい成分のため、クリームタイプとして使われることが多く、ニキビの気になる箇所に直接塗布します。使用順は化粧水+乳液で保湿し、しっかりと肌になじんだことを確認してから使用します。朝使用するときは、アゼライン酸を塗布した部分は直射日光を浴びてしまうと赤みや湿疹の原因となるため、スキンケアにアゼライン酸を取り入れるなら紫外線対策もしていきましょう。

まとめ

肌の求める効果に合わせてセレクトする成分がわかれば、どんな肌状態のときでも自分史上最高の肌を目指せます。目指す肌や今求める効果に合わせて、自分オリジナルのスキンケアメニューを楽しみましょう。