正しくできている?ヘアケアの基本的な手順とポイントについて解説

正しくできている?ヘアケアの基本的な手順とポイントについて解説

しなやかでツヤのある美しい髪は、女性の誰もが憧れるものです。しかし、「毎日きちんとシャンプーやトリートメントをしているのに、髪の調子が良くない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
毎日のヘアケアで髪や頭皮を清潔にすることはとても大切ですが、正しいやり方をしないと逆に髪や頭皮を傷つけてしまいます。

そこで本記事では正しいヘアケア手順やポイントについて解説します。髪のダメージに悩んでいる人や、毎日のヘアケアをなんとなく行っている人はぜひ参考にしてみてください。

髪のダメージの要因

主な髪のダメージ要因は以下の4つです。

1.紫外線

紫外線は肌だけでなく髪や頭皮にもダメージを与えます。紫外線を浴び続けることで髪のキューティクルが剥がれてしまい、髪内部の水分を守れず髪のパサツキや枝毛に繋がります。

また、キューティクルが剥がれることでメラニンが壊れ、髪が少しずつ明るくなったり、ヘアカラーの色落ちの原因にもなります。

2.摩擦

摩擦による物理的な刺激によってもキューティクルが傷ついて剥がれてしまい、髪のダメージの要因となります。そのため、タオルドライやブラッシングをする際は激しくせず、やさしく丁寧に行うよう心がけましょう。

3.ドライヤー・ヘアアイロンの熱

髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質でできています。ドライヤーやヘアアイロンによって過度に熱を与えてしまうと、ケラチンが熱変性してしまいダメージに繋がります。

できるだけドライヤーやヘアアイロンで熱を与える時間を短くした方が髪への影響を抑えられます。また、ドライヤーの前に髪を熱から守るアウトバストリートメントを使用するのもおすすめです。

4.ヘアカラー・パーマの薬剤

ヘアカラーやパーマをする際に用いられる薬剤ももちろん、髪へのダメージに繋がります。ヘアカラーやブリーチは薬剤によって髪の表面にあるキューティクルを開いて成分を浸透しやすくすることで、髪内部の色素を分解したり色を定着させる仕組みです。

これによってキューティクルが開いてしまうと髪の内側の水分が失われて乾燥しやすくなるだけでなく、紫外線などの外部刺激の影響も受けやすくなります。
また、パーマについても、薬剤によって髪の毛の主成分であるケラチンが変性させてしまうのでダメージの原因となります。

正しいヘアケアのポイント

まず、基本的なヘアケアの順番は以下になります。

  1. ブラッシング
  2. 予洗い
  3. シャンプー
  4. トリートメント
  5. タオルドライ
  6. ドライヤー

それぞれの手順において正しいやり方やポイントについて解説します。

ブラッシング

髪を洗う前に必ず行っていただきたいのがブラッシングです。あらかじめブラッシングによって髪の絡まりを取っておくことで、髪を洗うときの抜け毛や切れ毛を防ぐことができます。
さらに、髪や頭皮表面の汚れを取っておくこともでき、それによりシャンプーの泡立ちが良くなるだけでなく汚れを浮かして落としやすくなります。

ブラッシングはまず、ほつれをほどくように毛先を中心にとかしてください。この際に引っかかりが多くても無理に力を入れないことがポイントです。
その後、髪や頭皮に付着している汚れを落とすように、頭全体を上から下にまんべんなくブラッシングしましょう。

予洗い

予洗いとはシャンプー前にシャワーのお湯だけで髪や頭皮を洗うこと。予洗いによって髪や頭皮の汚れの約7割程度は落とすことができるといわれています。
逆にいうときちんと予洗いをしないと汚れが残り、髪や頭皮を傷める原因となります。さらに、ブラッシングと予洗いによってあらかじめ汚れを落としておくとシャンプーの量も減らすことができるため、洗浄成分による髪への負担も減らすことにも繋がります。

予洗いのポイントとしては「髪と頭皮を十分に濡らすこと」と「頭皮全体をまんべんなく手を使って洗うこと」です。
また、シャワーの温度は37〜39℃のややぬるめに設定することも重要。温度が高すぎると髪や頭皮にダメージを与えてしまい、低すぎると汚れや余分な皮脂を落とすことができません。

シャンプー

シャンプーはそのまま髪や頭皮につけてしまうと刺激が強すぎて負担になったり、つけムラやすすぎ残りが多くなる要因になります。そのため、必ずシャンプーを手にとってよく泡立ててから使うのがポイントです。
しっかりと泡立てることで洗浄成分による刺激や洗うときの摩擦を減らすことができ、かつ髪と頭皮全体にムラなくなじませることができます。

洗うときは爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージするようにまんべんなく洗うのがポイントです。耳の後ろ〜えりあしのあたりは、特に洗い残しが多い部分なので丁寧に洗うよう意識しましょう。
全体に泡が行き渡ったらシャンプーが残らないようにしっかりと洗い流します。シャンプーのすすぎ残しは頭皮トラブルに直結するため、ヌメリがなくなるまで十分にすすぐことが大切です。

トリートメント

トリートメントやコンディショナーは頭皮を避けて髪の中間から毛先にかけてなじませるのがポイントです。頭皮につけてしまうと毛穴詰まりの原因に繋がるため注意しましょう。 トリートメントのつけすぎを避けるため、少しずつ量を足していくのがおすすめ。なじませた後は手ぐしや目の粗いブラシなどで髪をとかし、しばらく時間をおくとさらに効果的です。

また、トリートメントもシャンプー同様、すすぎは十分に行うことが大切です。いつもの感覚よりも少し長めにすすぐように意識しましょう。

タオルドライ

ドライヤーの時間が長ければ長いほど熱による髪や頭皮へのダメージが増えるため、タオルドライでしっかり水気を拭き取っておくことも大切です。
しっかり水気を拭き取ろうとタオルで髪や頭皮をゴシゴシするのはNGです。頭皮が傷ついたり、髪同士がこすれて傷みやすいので避けましょう。

髪をポンポンとやさしくマッサージするように押さえるのがポイント。毛先はタオルに水滴を吸わせるようにし、頭皮を中心にタオルドライをすると効率的にできます。

ドライヤー

濡れた髪は摩擦などの刺激を受けやすい状態であり、そのまま放置してしまうと髪の内部まで乾燥してしまい髪のダメージに繋がります。そのため、濡れた状態の髪はできるだけすぐにドライヤーで乾かすのが大切です。

ドライヤーの熱で髪の温度が上がりすぎないように、ドライヤーの吹き出し口と髪までの距離を10cm以上離して乾かすのがポイント。また、同じ箇所に当たり続けないようにドライヤーを小刻みに振りながら乾かすのも有効です。
乾かす順番としては、まず頭皮を乾かすように根本から乾かし、その後中間から毛先に移ります。8〜9割くらい乾いたら最後に冷風に切り替えて、熱によって開いたキューティクルを引き締めましょう。

まとめ

頭皮トラブルや髪のダメージのない美しい髪を維持するためには、毎日のヘアケアがかかせません。しかし、正しくヘアケアをしないと気づかないうちに髪や頭皮を傷つけてしまっているということもしばしばあります。

毎日何となく行っている洗髪やブローの中にも髪をいたわるための大事なポイントがいくつもあります。ご自身のヘアケアが正しいかどうか、ぜひ一度見直してみてはいかがでしょうか。