【肌荒れ予防】抗炎症成分の種類と特徴について解説!おすすめアイテムについても紹介

【肌荒れ予防】抗炎症成分の種類と特徴について解説!おすすめアイテムについても紹介

 肌荒れやニキビができやすいゆらぎ肌に効果が期待できる抗炎症成分。炎症を抑えるといっても、具体的に肌に対してどのような効果があるのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。

 そこで本記事では、代表的な抗炎症成分の種類や特徴について解説をします。抗炎症成分配合のおすすめアイテムについても紹介するので、肌荒れ予防したい人はぜひ参考にしてみてください。

抗炎症成分の美容効果とは?

 人間の肌は常に紫外線・花粉・PM2.5・ホコリなど、様々な外的刺激にさらされています。それに加え、加齢や生活習慣の乱れなどの要因により肌に炎症が発生します。
 炎症性物質が発生した肌はバリア機能が低下し、さらに外的刺激の影響を受けやすくなります。その結果、肌の乾燥や肌荒れ、ニキビといった様々な肌トラブルに繋がります。

 長年の紫外線ダメージはシミやくすみ、シワといったエイジングサインの原因になるため注意が必要です。抗炎症成分は肌トラブルの元凶である炎症性物質の発生を抑えることで肌の炎症を抑え、様々な肌トラブルの予防効果が期待できます。
 ただし化粧品は濃度が低く、有効成分を配合した医薬部外品のニキビ予防効果や、医薬品のような皮膚疾患に対する治療効果はありません。

代表的な抗炎症成分の特徴

 抗炎症作用を持つ成分はたくさん存在しますが、その中でも化粧品や医薬部外品によく使用される代表的な成分について紹介します。

グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)

 抗炎症成分の中で化粧品に最も使用される成分のひとつ。甘草の根に含まれる成分で、炎症成分の発生に関わる成分の産生を抑制することによって炎症を抑えたり、アレルギーを防ぐ効果もあります。

 医薬部外品の肌荒れ防止・ニキビ予防有効成分としても使用され、スキンケア用品や日焼け止め、メイク用品などに長年にわたり幅広く使用されている成分です。グリチルリチン酸2Kは水溶性ですが、油性のグリチルレチン酸ステアリルという成分もよく使われます。

アラントイン

 アラントインは、一部の植物の根や種子、牛や豚などの動物の尿や血液などに含まれる天然の成分です。抗炎症作用や刺激緩和作用、組織修復作用などの効果があり、医薬品として湿疹・皮膚炎・ひび割れ・あかぎれ・やけどなどの外用治療薬に用いられています。

 また、化粧品や医薬部外品としてはスキンケア製品やボディケア製品、ハンドクリーム、リップクリームなど様々な製品に配合されており、肌荒れ予防やエイジングケアの効果があると最近少しずつ注目が集まっています。

アズレン(グアイアズレン・アズレンスルホン酸Na)

 カモミール(カミツレ)から抽出した精油に含まれる自然由来の成分。抗炎症作用に加え、抗アレルギー作用や殺菌効果があり、ニキビや肌荒れ予防目的で様々な化粧品・医薬部外品に使用されます。

 また、目のかゆみを抑える目薬や胃腸薬、うがい薬といった医薬品にも使用されます。アズレンは敏感肌でも使いやすいのも特徴で、季節の変わり目に肌がゆらぎやすい人におすすめの成分です。

アゼライン酸

 アゼライン酸は小麦やライ麦などの穀物に含まれる天然の成分。抗炎症作用に加え、抗菌作用や皮脂分泌抑制作用といった様々な効果を持っています。
 高い肌荒れ予防効果が期待できるため最近非常に注目されており、様々な化粧品に使用されるようになりました。

 高濃度のものについては肌への刺激性が懸念されますが、基本的には安全性の高い成分といえます。また、催奇形性がないため妊婦の可能性のある女性も安心して使用することができます。

抗炎症成分配合のおすすめアイテム

1.Cos De BAHA|AZアゼライン酸10%セラム

   出典:Cos De BAHA公式

 韓国のスキンケアブランド「Cos De BAHA」の美容液。アゼライン酸を10%、ナイアシンアミドを5%も配合しており高いエイジングケア効果が期待できます。
 皮脂分泌が多く肌のテカリや肌荒れを予防したい人、毛穴目立ちが気になる人、乾燥によるくすみが気になる人などには特におすすめです。

 ただし、アゼライン酸やナイアシンアミドなどの成分が高配合なため、敏感肌の方や肌がデリケートな時の使用は注意が必要です。レチノール(ビタミンA)やビタミンC成分との併用も控えた方が望ましいです。

2.イハダ|薬用ローション とってもしっとり(医薬部外品)

   出典:資生堂公式オンライン

 イハダの薬用ローションは肌荒れ防止有効成分のアラントイン・グリチルリチン酸ジカリウムの2成分を配合しており、肌荒れやニキビなどの肌トラブルを予防してくれます。
 また、濃グリセリンやL-グルタミン酸ナトリウム、エリスリトールなどのうるおい成分に加えて高精製ワセリンも配合しており、うるおいバリアによって水分の蒸発を防ぐだけでなく外部刺激から肌を保護してくれます。

 敏感肌の刺激になりうる4成分(香料・着色料・エタノール・パラベン)不使用であり、ニキビのもとになりにくい処方※₁、アレルギーテストも実施済み※₂です。肌荒れしやすい敏感肌のための化粧水といえます。

※₁すべての人にニキビのもと(コメド)が発生しないということではありません。

※₂すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

3.キュレル|エイジングケアシリーズ 化粧水(医薬部外品)

   出典:花王公式オンライン

 花王の乾燥性敏感肌向けラインのキュレルから発売されている医薬部外品の化粧水。肌荒れ防止有効成分のアラントインに加え、疑似セラミドやグリセリン、BGなどの保湿成分を豊富に配合しており、高い肌荒れ予防効果が期待できます。

 また、有効成分のアラントインだけでなく、保湿成分のショウキョウエキスやグリセリンも肌のハリ向上が期待でき、乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済みです。
 さらに、香料や着色料、エチルアルコールを使用しておらず、アレルギーテスト・パッチテスト※₃も実施済み。敏感肌に配慮された設計がこの化粧水の魅力といえるでしょう。

※₃すべての人にアレルギーや皮膚刺激が発生しないということではありません。

4.preange|アズレンカムクリーム

     出典:Qoo10

 韓国のコスメブランド・preange(プリアンジェ)の保湿クリーム。水分と油分のバランスを整えることで、健やかな肌に導くと謳っています。
 保湿成分としてグアイアズレンスルホン酸ナトリウムやアンゼリカ根油などを配合しており、紫外線などの外的刺激などによるゆらぎ肌のケアができます。

 また、エイジングケア効果が期待できる整肌成分のナイアシンアミド配合。韓国では機能性化粧品として美白とシワ改善の効果が認められています。
 健康な肌と同じ弱酸性であり、合成着色料や合成香料、パラベンなどの成分は不使用。敏感肌でも使いやすい処方なのも魅力です。

5.マキアレイベル|ディーププラスAZ

  出典:マキアレイベル公式

 純アゼライン酸を11%配合した高濃度美容液。肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸2Kに加え、セラミドNPやヒアルロン酸Naなどの高い効果が期待できる保湿成分も配合しており、ゆらぎ肌に直接アプローチして肌荒れを予防します。

 美容液なのにペタつきの少ないテクスチャーで、サラサラの使用感なので脂性肌の人もさっぱりと使用できることでしょう。肌がテカりやすい人やメイクが崩れやすい人、肌荒れがしやすい人に特におすすめの美容液です。

まとめ

 紫外線・摩擦などの外的刺激に加え、加齢・生活習慣の乱れといった内的要因によって肌に炎症が発生し、肌荒れやニキビ、エイジングサインなどの様々な肌トラブルに繋がります。

 抗炎症成分は炎症性物質の発生を抑える働きがあり、様々な医薬品や化粧品に使用されています。肌荒れやニキビができやすい人・日焼けした肌を労りたい人は、抗炎症成分を配合したスキンケアアイテムを取り入れてみてください。