【タイプ別】毛穴トラブルの原因とお手入れ方法について解説

【タイプ別】毛穴トラブルの原因とお手入れ方法について解説

 毛穴の開きや詰まり、黒ずみなど毛穴トラブルには様々な種類があります。原因がそれぞれ異なるため、自分の毛穴トラブルに合ったケアをすることが大切です。

 そこで本記事では毛穴トラブルの種類や原因について解説します。また、種類別の毛穴トラブルのお手入れ方法についても解説をするので、目立つ毛穴に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

毛穴トラブルの種類と原因

 代表的な毛穴トラブルには以下の4種類があります。それぞれの特徴や原因について解説します。

詰まり毛穴

 毛穴トラブルの中で多いのが詰まり毛穴。過剰に分泌された皮脂や古い角質、メイク汚れなどが要因で角栓ができ、毛穴に詰まってしまうことで起こります。

 額から鼻先にかけて皮脂分泌量の多いTゾーンの毛穴に多くみられます。この状態を放置していると、毛穴の黒ずみやニキビの原因となるため注意が必要です。

黒ずみ毛穴

 毛穴の黒ずみの多くは、毛穴に詰まった角栓が酸化して黒くなった状態。しかし、毛穴汚れをしっかり落としてもなくならない場合は、メラニン色素の蓄積によって色素沈着した「毛穴ジミ」と呼ばれる状態の可能性が高いです。

 本来メラニン色素は肌のターンオーバーとともに排出されるのですが、紫外線などによるメラニンの生成促進に加え、肌のターンオーバーの乱れによって上手く排出がうまくされず少しずつ蓄積された結果、シミとなって肌表面に露出します。

たるみ毛穴

 たるみ毛穴はエイジングサインの一つで、肌がたるむことで毛穴が開いて見える状態のことを指します。紫外線や加齢の影響で真皮層のコラーゲンやエラスチンといった成分が減少し、肌のハリが低下することが原因です。

 さらに肌の弾力やハリの低下が進行すると、毛穴同士が連なって帯状になってしまう場合もあります。

開き毛穴

 開き毛穴は、文字通り毛穴が開いて穴があいているように見える状態のこと。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、毛穴の開口部が広がってしまうことが主な原因です。

 開き毛穴は皮脂分泌量の多い脂性肌の人や男性に多くみられる傾向にあります。しかし、肌が乾燥すると肌を守ろうと皮脂の分泌量が増えるため、普通肌や乾燥肌の人も注意が必要です。

種類別・毛穴トラブルのお手入れ方法

 毛穴トラブルは種類によって原因が異なるため、それぞれの原因にアプローチしたお手入れをする必要があります。

詰まり毛穴

 詰まり毛穴は、毎日のクレンジングや洗顔で毛穴汚れを除去することがとても大切。吸着力のクレイ成分や角栓を分解する酵素を配合した洗顔料での洗顔、スクラブやピーリング成分を配合した化粧品での角質ケアも有効です。

 角栓を無理に押し出そうとすると肌を傷つけてしまう恐れがあります。頑固な角栓で取り切れない場合は、エステサロンなどの専門店で吸引除去してもらうようにしましょう。

黒ずみ毛穴

 毛穴に詰まった角栓の酸化による黒ずみについては、毛穴の詰まり同様にクレンジングや洗顔、スクラブやピーリング成分による角質ケアでの除去が可能です。
 
 それに対して色素沈着による毛穴ジミについては、日頃のスキンケアや紫外線対策によって予防することが非常に大切です。
 外出する際は天候に関わらず日焼け止めを塗りましょう。また、普段のスキンケアに美白有効成分(※)を配合した薬用化粧品を取り入れるのも有効です。

※メラニン生成を抑制しシミ・そばかすを防ぐ

たるみ毛穴

 たるみ毛穴については、低下した肌にハリや弾力を与えることがとても重要。肌にハリを与える効果が期待できるナイアシンアミド・ビタミンC誘導体・コラーゲン・ヒアルロン酸などを配合した化粧品を取り入れるのがおすすめです。

 また、トコフェロール(ビタミンE)・ビタミンC誘導体・アスタキサンチン・ユビキノン(コエンザイムQ10)といった抗酸化作用のある成分も効果が期待できます。

開き毛穴

 開き毛穴は過剰な皮脂分泌が主な原因なので、洗顔で余分な皮脂を落とすことが基本です。皮脂を落とした後はしっかりと保湿しましょう。

 脂性肌の人は油分が少なく、かつ水溶性保湿成分が豊富に配合されている化粧品を選ぶのがおすすめです。また、皮脂分泌抑制効果のあるビタミンC誘導体・アゼライン酸・グリチルレチン酸・塩酸ピリドキシン(ビタミンB6 )などの成分も開き毛穴に効果が期待できます。

毛穴トラブルを防ぐための注意事項

過度の洗顔や洗浄力の高い洗顔料は注意

 洗顔によって汚れや余分な皮脂・角質を落とすことは大切なのですが、過度な洗顔は肌表面の必要な皮脂まで落としてしまい、かえって皮脂分泌が増えてしまいます。洗顔の頻度は朝と夜の1日2回にとどめておきましょう。

 また、普段使用している洗顔料やクレンジングにも注意しましょう。洗浄力が高すぎる場合も皮脂を落としすぎてしまうため、もし洗い上がりにつっぱりを感じる場合や乾燥しやすい人は一度洗顔料を見直してみてください。

洗顔やスキンケア時の摩擦に注意

 洗顔やスキンケアのときに肌をゴシゴシこすってしまうのもNG。洗顔料は泡立てネットなどを使って、キメの細かいモコモコの泡でやさしく洗うことが大切です。

 摩擦は肌に負担がかかってしまい、肌バリア機能の低下やターンオーバーの乱れを引き起こします。ターンオーバーが乱れると生成されたメラニンをうまく排出できず蓄積し、毛穴ジミの原因となるため注意しましょう。

頻繁な毛穴パックの使用は控える

 貼って剥がすタイプの毛穴パックもあまりおすすめできません。角栓がゴッソリと取れると思って頻繁に使うと、肌に負担がかかって逆効果となる場合があります。

 また、毛穴が開いたままとなってしまうこともあり、開き毛穴やたるみ毛穴の原因となる可能性があるため注意が必要です。

保湿ケアは重要

 肌の乾燥は皮脂分泌の増加に繋がり、詰まり毛穴や開き毛穴の原因となるため、洗顔後はしっかりと保湿ケアして乾燥を防ぐことが大切です。

 脂性肌の人は油分多めの化粧品を使うとニキビや肌荒れに繋がる恐れがあるため、ヒアルロン酸Naなどの水溶性保湿成分を豊富に配合したものを選びましょう。

まとめ

 毛穴トラブルは詰まり毛穴・黒ずみ毛穴・たるみ毛穴・開き毛穴の4種類に分類することができます。それぞれ症状や原因が異なり、種類に応じたお手入れをする必要があります。

 毛穴トラブルが起こらないよう、日頃のスキンケアや紫外線対策による予防がとても大切です。自分の肌に合った化粧品で正しくケアをして、毛穴レスな肌を目指しましょう。