【ニキビケア】ニキビの予防方法・ニキビができたときの対処法について解説

【ニキビケア】ニキビの予防方法・ニキビができたときの対処法について解説

 皮脂や汚れによって詰まった毛穴に、アクネ菌が増殖することで発生するニキビ。10代の思春期ニキビは成長期のホルモン分泌増加が主な原因であるのに対し、20代以降の大人ニキビはストレスや生活習慣の乱れなどが原因で起こりやすいです。

 ニキビは一度できてしまうと治すのに時間がかかるだけでなく、正しく治療しないと痕が残ってしまうこともあります。そのため、ニキビができる前にきちんと予防することがとても大切です。
 そこで本記事では、ニキビの予防方法やできてしまったときの対処法について解説します。ニキビができやすい人はぜひ参考にしてみてください。

そもそもニキビとは?

 ニキビとは、尋常性ざ瘡という皮膚の病気の一つ。過剰に分泌された皮脂やメイク汚れなどによって毛穴の出口が塞がってしまい、毛穴内部で皮脂の蓄積や二キビの原因であるアクネ菌が増殖することによって引き起こされます。

ニキビの種類

 ニキビは進行具合によって大きくわけると以下の4つに分類されます。それぞれの特徴は以下になります。

白ニキビ

 ニキビの初期段階で毛穴に皮脂が詰まって古くなった状態。患部はまだ薄い皮膜で覆われていてポツンと白くなっているが、それほど目立ちません。

黒ニキビ

 白ニキビが少し進行し、皮脂が盛り上がって患部の毛穴が開いた状態。酸化された皮脂やメラニン色素によって黒く見えます。

赤ニキビ

黒ニキビがさらに進行した状態。毛穴内部でアクネ菌が増殖し、炎症を起こしてしまうことで患部が赤く腫れ上がって痛みを伴います。

黄ニキビ

 赤ニキビがさらに悪化して毛穴に膿が溜まってしまい、患部が黄色くなった状態。炎症が肌の奥まで達しているニキビの最終段階です。

 潰して膿を出そうとする人が多いのですが、このニキビを潰してしまうとニキビ痕が残ってしまう可能性があるため注意が必要です。

ニキビの予防方法

 ニキビは悪化してしまうとスキンケアで治すことは難しいため、できる前に予防することが大切です。日頃から正しいケアで予防しましょう。

適切な洗顔

 ニキビ予防の基本は洗顔です。余分な皮脂やメイク汚れを洗い流すことで毛穴が詰まらないようにすることがとても大切です。ただし、洗顔をし過ぎると肌に必要な水分・油分まで取り去ってしまい、逆にニキビができやすくなってしまうため注意しましょう。

 基本的に1日2回の洗顔で十分です。肌の乾燥もニキビの原因となるため、洗顔後はしっかりと保湿ケアをして水分と油分を補いましょう。

ニキビ予防有効成分を配合した医薬部外品を使用する

 ニキビができやすい人はニキビ予防有効成分を配合した医薬部外品をスキンケアに取り入れることもおすすめです。ただし、医薬品のように既にできてしまったニキビに対しては効果が認められていないため注意しましょう。

ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を使う

 ノンコメドジェニックテストとは、コメドと呼ばれるニキビのもとができにくい処方であるかの評価する試験のこと。この試験をクリアした商品は「ノンコメドジェニックテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」などと表記されて販売されます。

 ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品でも全ての人にニキビのもと(コメド)ができないというわけではありませんが、化粧品を選ぶ際のポイントのひとつとして参考にするとよいです。

ストレスをためない

 ストレスはホルモンバランスが崩れる原因となります。その結果、男性ホルモンの過多などのホルモン異常が引き起こされ、ニキビの発生に繋がるため注意が必要です。

十分な睡眠

 睡眠不足は免疫力低下、新陳代謝の悪化を招きます。それにより肌のターンオーバーも乱れるためニキビができやすくなります。

正しい食生活

 偏った食生活もニキビを引き押す原因となります。肌の材料となるタンパク質をはじめ、肌の調子を整えるビタミンB群・ビタミンC・ミネラルなどをバランス良く摂取するようにしましょう。

 また、便秘によって腸内に有害物質が溜まると、免疫力低下や肌のターンオーバーの乱れを引き起こすことでニキビの原因となります。そのため、便秘の予防となる食物繊維が豊富に含まれている野菜やきのこ類、海藻類などもニキビ予防に有効といえます。

ニキビができた時の対処法

できたニキビは潰さない

 炎症を起こしたニキビを潰すと雑菌が入ってさらに悪化し、化膿してしまうこともあるため絶対にニキビは潰してはいけません。

 潰してしまったニキビの箇所はニキビ痕が残りやすく、美容医療が必要となってしまうため注意しましょう。

洗顔のしすぎはNG

 過剰な洗顔によって肌が乾燥すると皮脂分泌がさらに活発になってしまい、逆にニキビが悪化してしまうこともあります。

 また、洗顔をする際はニキビに刺激を与えないようしっかりと洗顔料を泡を立て、ゴシゴシこすらずやさしく洗顔をするようにしましょう。

紫外線対策

 紫外線は肌の乾燥による角質肥厚や皮脂の酸化による炎症悪化を引き起こすため、ニキビの悪化に繋がる場合があります。そのため、日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘などで紫外線対策をすることが大切です。

 紫外線吸収剤は敏感肌やニキビ肌の刺激になりうるため、「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」と記載されている日焼け止めを選ぶようにしましょう。

手や髪で触れないようにする

 手には目に見えない雑菌がたくさん付いているため、触ることでニキビを悪化させてしまう恐れがあります。

 また、おでこのニキビに前髪が触れると刺激になり悪化する恐れがあるため、前髪を短くしたりアップにするなど工夫しましょう。

ニキビ予防効果が認められた有効成分

ニキビ予防効果が認められた有効成分のうち、代表的なものを紹介します。

グリチルリチン酸ジカリウム

マメ科植物の甘草由来成分。強力な抗炎症作用があり、肌の炎症や赤みを抑えます。

アラントイン

抗炎症作用や細胞賦活作用を持つ成分。ニキビの炎症を抑えるとともに、表皮細胞の修復をすることでニキビを予防します。

イソプロピルメチルフェノール

殺菌作用を持つ成分。アクネ菌や背中のニキビの原因であるマラセチア菌を殺菌することでニキビを予防します。

塩化ベンザルコニウム

強力な殺菌作用によってアクネ菌を殺菌します。また、皮膚の常在菌増殖によって汗臭を抑える効果もあります。

サリチル酸

殺菌作用と角質軟化作用を持つ成分。アクネ菌の殺菌だけでなく角質軟化作用もあり、厚くなった角質をケアすることによってもニキビ予防効果を発揮します。

まとめ

 既にできてしまったニキビについてはスキンケアで治すことができません。悪化したニキビについては皮膚科での治療が必要な場合もあります。
 そのため、日頃から適切なスキンケアと規則正しい生活習慣によって、ニキビができないようにきちんと予防することが大切です。

 ニキビができやすい人は、ニキビ予防有効成分を配合した医薬部外品を使用するのがおすすめ。ぜひ本記事で紹介した予防方法を実践し、ニキビができにくい健やかな肌を目指しましょう。