シャンプーの界面活性剤とは?危険性や影響は問題ないの?

シャンプーの界面活性剤とは?危険性や影響は問題ないの?

シャンプーには界面活性剤が含まれていますが、界面活性剤にはなんとなく悪いイメージがありますよね。

実際のところ、界面活性剤とはどのような成分なのでしょうか。

今回は、シャンプーに含まれている界面活性剤について解説していきます。

界面活性剤とは?

界面活性剤とは、

  • 浸透作用:繊維などを水となじみやすくする
  • 乳化作用:水と油を混ぜ合わせる
  • 分散作用:粉体を水中に分散する

これらの働きがある成分です。

このようにさまざまな働きがあるため、洗剤・医薬品・化粧品・食品などさまざまな製品に含まれています。

シャンプーに配合されている界面活性剤の働き

シャンプーにも、界面活性剤が配合されています。

シャンプーの役割は、頭皮や髪の汚れを落とすことです。

ほこりや汗などは水でも落とせますが、皮脂や洗髪料など水では落としにくいものもありますよね。そのような落としにくいものも、乳化作用のある界面活性剤の働きで落とすことができます。

さらに、泡立ちをよくしたり、雑菌の繁殖を防いだりと、さまざまな役割を果たしてくれるのです。

界面活性剤の危険性・影響は?

「界面活性剤は洗剤にも配合されている危険な成分」と言われることもありますが、界面活性剤は危険な成分ではありません。

そもそも界面活性剤にはたくさんの種類があるため、洗剤とシャンプーでは使用している界面活性剤の種類が異なるのです。

界面活性剤が配合されていないと、シャンプーがシャンプーとしての役割を果たせなくなってしまいます。そのため、界面活性剤は大切な成分といえるのです。

シャンプーに配合されている界面活性剤の種類

シャンプーに配合されている界面活性剤を5つに分けると、

  • 石けん系
  • 高級アルコール系
  • アミノ酸系
  • タンパク系
  • ベタイン系

にわかれます。

界面活性剤の種類を知っているとシャンプー選びに役立つので、ぜひ知っておいてください。

石けん系

アルカリ性の界面活性剤で、洗浄力が優れています。反面、髪がごわついたりパサついたりしてしまうのがデメリット。ヘアカラーの退色も早くなってしまいます。

成分の例をあげると、

  • 石けん用素地
  • 石けん素地
  • 脂肪酸ナトリウム
  • 脂肪酸カリウム

などがあります。

高級アルコール系

泡立ちと洗浄力に優れた界面活性剤。脱脂力が強く、刺激に感じることもあります。

成分の例をあげると、

  • ラウリル硫酸Na
  • ラウレス硫酸Na
  • ラウリル硫酸アンモニウム

などがあります。

ちなみに「高級」と付くから高価というわけではありません。高級アルコールの「高級」は、炭素数の多さを表しています。

アミノ酸系

弱酸性で刺激が弱い界面活性剤。泡立ちと洗浄力は控えめです。

アミノ酸系の界面活性剤の例をあげると、

  • ココイルグルタミン酸TEA
  • ラウロイルメチルアラニンNa
  • ココイルグリシンK
  • ラウロイルグルタミン酸K

などがあげられます。

タンパク系

弱酸性で刺激の弱い界面活性剤。ヘアカラーの退色を防ぐことができます。泡立ち・洗浄力は控えめです。

タンパク系の界面活性剤の例をあげると、

  • ココイル加水分解ケラチンK
  • ココイル加水分解コラーゲンK
  • ラウロイル加水分解シルクNa

などがあげられます。

ベタイン系

安全性の高い、低刺激の界面活性剤。泡立ちや洗浄力はやや控えめです。

ベタイン系の界面活性剤の例をあげると、

  • コカミドプロピルベタイン
  • アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン
  • ココアンホ酢酸Na

などがあります。

低刺激の界面活性剤が配合されているシャンプー

成分を知っていても、自分でシャンプーを選ぶとなると難しいですよね。

そこで最後に、おすすめの低刺激シャンプーをご紹介します。

いち髪 THE PREMIUM エクストラダメージケアシャンプー

「和草のちから」に着目したシャンプー。アミノ酸系とベタイン系の界面活性剤を使用しています。

パサつきやすい髪をしっとりツヤ髪に導くシャンプー。集中補修成分の「米ぬか発酵導入美容液」を配合しており、髪の内部を補修します。

八重桜の香り。ノンシリコンシャンプーです。

Amino Mason アミノメイソン スムースリペア ホイップクリームシャンプー

濃密なホイップ泡が魅力のアミノ酸シャンプー。ノンシリコン・サルフェートフリー・石油系界面活性剤フリー・アルコールフリー・合成着色料フリー・無鉱物油・パラベンフリー・タルクフリーです。

リッチな自然由来成分を配合。洗い上がりがスッキリするのもポイントです。

まとめ

シャンプーに含まれている界面活性剤は、水と油を混ぜる性質を持っており、シャンプーがシャンプーとしての役割を果たすための重要な成分です。

危険性のない成分ですが、種類によっては刺激を感じたり髪がパサついたりしてしまうことも。シャンプーを選ぶときには成分をチェックして、自分に合ったシャンプーを選んでみてください。