【エイジングケア】老化の原因・活性酸素とは?抗酸化物質の種類ついて解説

【エイジングケア】老化の原因・活性酸素とは?抗酸化物質の種類ついて解説

身体の老化を防ぐ働きが期待できる抗酸化成分。よく耳にすることはあると思うのですが、「具体的にどんな成分があるのか?」「そもそも抗酸化作用とは?」などの疑問を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では抗酸化作用をもつ美容成分の種類や特徴について解説します。抗酸化成分を配合したおすすめのエイジングケア化粧品も紹介するので、ぜひ、購入する際の参考にしてみてください。

肌老化の原因の活性酸素とは?

身体の老化に大きな影響を与える要因として活性酸素があります。活性酸素とは通常の酸素よりも活性化された状態の酸素のことであり、活性酸素は他の物質を酸化させる力が非常に高いのが特徴です。 

活性酸素が体内で過剰に増えてしまうと酸化ストレスを引き起こし、健康な細胞がダメージを受けてしまい老化や病気に繋がるといわれています。

活性酸素を発生させる主な要因としては以下になります。

  • 加齢
  • 過度なストレス
  • 紫外線
  • 大気汚染
  • 喫煙
  • 飲酒

抗酸化成分の種類

化粧品でよく使用される抗酸化成分の種類と特徴について解説します。

ビタミンE・ビタミンE誘導体

〈ビタミンE〉 化粧品表示名:トコフェロール、dl−α−トコフェロール・天然ビタミンE(医薬部外品) 〈ビタミンE誘導体〉 化粧品表示名:酢酸トコフェロール 、酢酸dl−α−トコフェロール(医薬部外品)など

脂溶性ビタミンの一種。抗酸化作用によるエイジングケアが期待でき、医薬品や化粧品、サプリメント等に幅広く使用される成分です。

また、血行促進作用によってターンオーバーも促進され、肌荒れの予防や青クマやくすみの改善効果も期待できます。

ビタミンC・ビタミンC誘導体

〈ビタミンC〉

化粧品表示名:アスコルビン酸、医薬部外品:アスコルビン酸

〈ビタミンC誘導体〉

化粧品表示名:3-O-エチルアスコルビン酸、医薬部外品:3-O-エチルアスコルビン酸 など

美白ケアや毛穴ケアなどに対する効果でよく知られているビタミンCですが、実は抗酸化作用も持ち合わせています。ビタミンCの働きとしては主にチロシナーゼ阻害作用、皮脂分泌抑制作用、抗酸化作用などが知られています。

幅広い美容効果によって複数のエイジングサインに対してアプローチでき、トータルエイジングケアができるのが特徴です。

CoQ10(コエンザイムQ10)

化粧品表示名:ユビキノン、医薬部外品表示名:ユビデカレノン

生体内で細胞内のエネルギー産生を助ける成分。ビタミンEに匹敵する抗酸化作用があり、高いエイジングケア効果が期待できます。

水に溶けにくく油に溶けやすいのも特徴。肌表面で皮脂の酸化を防ぐ働きもあり、様々な肌トラブルを予防します。

アスタキサンチン

化粧品表示名:アスタキサンチン、医薬部外品表示名:アスタキサンチン液

トマトのリコピンや人参のβ‐カロテンなどと同じ「カロテノイド」と呼ばれる天然色素の一種で、サケやエビ、いくらなどに多く含まれている成分。抗酸化作用が非常に強く、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍の効果があるとされています。

アスタキサンチンはその強力な抗酸化作用により紫外線ダメージを軽減し、様々なエイジングサインに対する予防効果を発揮します。

フラーレン

化粧品表示名:フラーレン

フラーレンは60個の炭素原子からできている分子。1960年代に発見されたと言われており、最初に発見した学者は1996年にノーベル化学賞を受賞しています。
近年では美容成分としても注目を集めており、2005年に初めてフラーレンを使用した化粧品が開発されました。

抗酸化作用が高いのが特徴で、ビタミンCの100倍以上もあるといわれています。その高い抗酸化作用によって肌のハリ不足やシワ、シミ、くすみといった様々なエイジングサインの予防効果が期待できます。

α−リポ酸

化粧品表示名:チオクト酸

CoQ10同様、細胞内小器官のミトコンドリアに存在し、細胞のエネルギー産生に関わる成分。もともと医薬品として使用されていましたが、サプリメントなどの食品や化粧品への配合が可能となりました。

水と油の両方になじみやすい性質(両親媒性)であり、肌に浸透しやすいのが特徴。肌表面だけでなく、角質層内の活性酸素の働きを抑制する効果が期待できます

β−カロチン

化粧品表示名:β-カロチン、医薬部外品表示名:β-カロチン

にんじんやほうれん草、ピーマンなどの緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドの一種。肌に浸透後、ビタミンAに変化することで効果を発揮するのが特徴です。

抗酸化作用や紫外線防止作用、代謝促進作用などが期待できます。また、赤褐色の着色のために化粧品に配合される場合もあります。

おすすめエイジングケア化粧品5選

1.SKIO|VC ホワイトピールセラム(医薬部外品)

   出典:ロート製薬公式

ロート製薬のスキンケアブランドSKIOのVC ホワイトピールセラムは美白効果が認められた医薬部外品の美容液。美白有効成分のピュアビタミンC(アスコルビン酸)だけでなくビタミンCと相性の良いビタミンEも整肌成分として配合しており、より高いエイジングケア効果が期待できます。

また、ピュアビタミンC(アスコルビン酸)に加え、毛穴ケア成分のサリチル酸や保湿成分の緑茶エキスも配合。毛穴ケアの効果も期待できる設計も特徴です。
乾燥によるくすみやハリ不足、毛穴目立ちなどのエイジングサインが気になるようになってきた人におすすめの美容液といえます。

2.ASTALIFT| エッセンス インフィルト(医薬部外品)

   出典:FUJIFILM公式

こちらは美白成分のビタミンC誘導体(リン酸L-アスコルビルマグネシウム)と肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸ジカリウムの2種類の有効成分を配合した薬用美白美容液です。
優れた抗酸化作用を持つアスタキサンチンや天然ビタミンEも整肌成分として配合しており、紫外線ダメージのケアをサポートします。

独自技術でナノ化した保湿成分が角質層すみずみまで浸透し、ツヤ感のある明るい印象の肌へと導きます。みずみずしく肌なじみの良いテクスチャーで、季節を問わず使いやすい使用感が口コミでも好評でした。

3.AiB|FLトータルセラム

     出典:AiB公式

植物性フラーレンとリンゴ幹細胞エキスの話題のエイジングケア成分を2種類配合した美容液。リンゴ幹細胞エキスは、ターンオーバーのサポート作用による乾燥によるくすみや肌のハリ向上といった様々なエイジングケア効果が期待できます。

さらに、フラーレンと相性の良いビタミンE成分やビタミンC・E誘導体も配合しており、より高い抗酸化作用が期待できます。
豊富なエイジングケア成分により、様々な年齢肌の悩みにアプローチするだけでなく、ブースターとして次に使うスキンケアの角質層への浸透も高めます。

4.ナンバーズイン|5番 白玉グルタチオンC美容液

  出典:ナンバーズイン公式

韓国のスキンケアブランド、ナンバーズインの大人気美容液。2種類のビタミンC成分に加え、グルタチオン、ビタミンE、コエンザイムQ10(ユビキノン)といった抗酸化作用に期待できるエイジングケア成分を豊富に配合した成分構成が特徴です。

メラニン生成に関わるナイアシンアミドやトラネキサム酸、α−アルブチンを整肌成分として配合。白玉の名前通り明るい印象の肌に導く効果にも期待できます。
肌のバリア機能をサポートするセラミドNPをはじめとした保湿成分も充実しており、肌の乾燥を防ぐことで肌荒れしにくい肌環境を整えてくれるでしょう。

5.medicube|ディープビタCクリーム

    出典:medicube公式 

整肌成分のピュアビタミンC(アスコルビン酸)を6.5%配合しているのが最大の特徴。それに加えて、エイジングケア効果が期待できる3種類のビタミン成分(※)がビタミンCの働きをサポートする設計となっています。

一般的にビタミンC成分が高濃度配合されたアイテムは、敏感肌には刺激になりやすいのが特徴。しかし、こちらは敏感肌のためのピュアビタミンクリームと謳っており、敏感肌でも使いやすいよう配慮されているのも魅力といえます。

※ビタミンE(トコフェロール)・ビタミンQ(ユビキノン)・ビタミンP(ヘスペリジン)(いずれも整肌成分)

まとめ

ビタミンEやビタミンC、CoQ10などの成分は身体の老化の原因である活性酸素の働きを抑える作用が期待できる、抗酸化成分に分類されます。エイジングケア効果が期待できるとして、最近では様々な化粧品にも使用されています。

抗酸化成分同士は基本的に相性が良いため、化粧品を選ぶ際は複数配合されているものがおすすめです。年齢を重ねるにつれて肌悩みが増えてきた人は、ぜひ抗酸化成分に注目して化粧品を選んでみてください。