肌老化診断!あなたの肌は老化している?正しいケアを知って健やかな肌へ

肌老化診断!あなたの肌は老化している?正しいケアを知って健やかな肌へ

年齢とともに増えてくるシワやたるみ、シミなどの肌老化に伴う肌悩み。一口に肌の老化といっても人によってタイプや進行度合いが異なり、自分の肌に合ったケアをすることがとても大切です。

そこで本記事では、肌の老化についてセルフチェックできる肌老化診断について解説します。診断結果に基づく肌のお手入れ方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

肌老化診断のやり方

肌老化診断では「老化タイプ」と「老化度」について診断することができます。それぞれについてセルフチェックしてみましょう。

◯肌老化タイプ

以下の12個のチェックポイントについて、当てはまるかチェックしてみましょう。

1.笑うと目元や眉間、額に線が入る
2.目の下のくぼみが気になる、涙袋の盛り上がりが減った
3.ほうれい線や二重あごが目立つ
4.肌に赤褐色〜黒色のシミがある
5.黄みがかったくすみや茶色いクマがある
6.日焼けをよくする、もしくは若い頃肌を焼いていた
7.毛穴が目立つ
8.肌のハリがなくなってきた 9.肌がテカりやすい
10.洗顔後に肌がつっぱりやすい
11.時間が経つとファンデーションがひび割れしやすい
12.肌のカサつきや粉吹きがみられる


チェックの数によって以下のように肌老化タイプを分類することができます。

1〜3の数が多い人は・・・「シワタイプ」
4〜6の数が多い人は・・・「シミタイプ」
7〜9の数が多い人は・・・「毛穴タイプ」
10〜12の数が多い人は・・・「乾燥タイプ」

◯肌老化度

Q1.

A.パウダーファンデーションの肌なじみが悪く、引っかかる
B.笑ったり怒ったときの目元や眉間にできる表情ジワが気になる
C.表情に関わらずシワが気になる
D.ほうれい線が特に目立つ

Q2.

A.若い頃より肌が乾燥しやすくなった
B.肌がくすんで暗い印象に感じる
C.色の薄いシミができるようになった
D.色の濃いシミやそばかすがある

Q3.

A.ストレスや生活習慣の乱れで肌が荒れやすくなった
B.肌キメの乱れが気になるようになってきた
C.頬の毛穴が目立ち、ファンデーションを塗ってもカバーしきれない
D.毛穴が縦に伸びて楕円形になっている、毛穴同士が帯状に連なっている

Q4.

A.疲れなどが顔に現れやすくなった
B.顔のゴワつきや毛穴の詰まりが気になる
C.顔全体的に肌のハリや柔らかさが失われている
D.まぶたや目の下、毛穴、フェイスライン、口元など顔全体にたるみジワがみられる


A〜Dのうち最も多く当てはまったものがあなたの肌の老化度合いを示します。

A:老化レベル1

主に20代後半〜30代前半に実感することが多い傾向。10代や20代前半との肌質の変化を感じ始めます。

B:老化レベル2

老化初期段階で30代半ばの人が実感しやすい傾向。シワやたるみなどのエイジングサインが徐々に現れ始めます。

C:老化レベル3

老化がやや進行した状態で30代半ば〜40代前半で実感しやすい傾向。加齢に伴う肌の水分量や皮脂量の低下、ハリ不足やキメの乱れが目立ち始めます。

D:老化レベル4

老化が進行した状態で40代以降に実感しやすい傾向。深いシワやたるみ、毛穴目立ちなどのエイジングサインが顕著に目立ち始めます。

肌老化タイプに基づくお手入れのポイント

肌老化タイプごとにアプローチすべきポイントが異なります。そこで、タイプ別にスキンケアのポイントを解説をします。

◯シワタイプ

シワは肌の乾燥による肌表面のシワから始まり、加齢や紫外線ダメージなどの影響によって進行すると真皮性の深いシワ、たるみジワへと繫がります。
いずれのシワについても、日頃の紫外線対策と保湿ケアは必須といえるでしょう。肌が乾燥すると肌表面の小ジワが余計に目立つだけでなく、バリア機能が低下し悪循環に陥ります。

真皮にまで影響が及んでいる深いシワに対しては、減少したコラーゲン繊維やエラスチン繊維の生成・修復を促すことが必要です。
シワ改善効果が認められた医薬部外品でケアをするのがおすすめ。日本でシワ改善効果が認められた有効成分としては以下になります。

  • ニールワン
  • レチノール
  • ナイアシンアミド
  • ライスパワーNo.11


なお、完全にたるんでしまった状態を改善するためには美容医療が必要。代表的な施術方法としては、ラジオ波を利用したイントラジェンやレーザー治療、フェイスリフト、ヒアルロン酸注射などがあります。
たるみジワまで進行してしまうとスキンケアでのシワ改善はなかなか難しいといえます。そのため、たるみジワに至らないよう日頃から予防をするように心がけましょう。

◯シミタイプ

シミやそばかすを防ぐには原因物質であるメラニンの生成量を減らすことが重要。そのためには、「紫外線予防」と「美白ケア」の2つが有効といえます。 

なお、スキンケアにおける美白とは、メラニン生成を抑えてシミやそばかすを防ぐことを指します。肌そのものを白くする効果ではないため注意しましょう。

紫外線予防

紫外線を受けた肌内部では活性酸素が発生し、それによりメラニンの生成が促されます。そのため、日焼け止めなどでUVカットすることがとても大切です。
なお、紫外線は曇や雨の日にも降り注いでいるため、天候に関わらず日焼け止めは塗るようにしましょう。

日焼け止めを選ぶ際は、UVカット機能の指標であるSPF値やPA値に注目してみてください。散歩や買い物、通勤などの場合はSPF20〜30/PA++〜+++程度で十分ですが、炎天下でレジャーやスポーツをされる場合は、SPF50+/PA++++に近いものを選ぶようにしてください。

美白ケア

美白有効成分を配合した医薬部外品のアイテムによる美白ケアも非常に有効です。有効成分として使用される代表的な美白成分は以下になります。

  • トラネキサム酸
  • カモミラET
  • ビタミンC誘導体
  • コウジ酸
  • ナイアシンアミド
  • 4-メトキシサリチル酸カリウム塩(4MSK)
  • プラセンタエキス

◯毛穴タイプ

毛穴の開きや詰まり、黒ずみといった多くの毛穴トラブルは主に過剰な皮脂が毛穴に溜まることで引き起こされます。そのため、皮脂分泌や毛穴に溜まった毛穴を除去するようなケアが有効と考えられています。

毎日の適切な洗顔

毛穴トラブルの多くは過剰な皮脂分泌が原因なので、洗顔で余分な皮脂を落とすことが基本です。また、洗顔後の肌は乾燥しやすい状態のため、すぐに化粧水や乳液・クリームなどで保湿ケアをしましょう。

皮脂分泌抑制作用をもつ成分を配合したアイテムを使う

美容成分のなかには皮脂分泌抑制効果が期待できる成分があるため、化粧品を選ぶ際は注目してみてください。

皮脂分泌抑制作用をもつ代表的な成分は以下になります。

  • ビタミンC、ビタミンC誘導体
  • アゼライン酸
  • ライスパワーNo.6
  • 塩酸ピリドキシン(ビタミンB6 )
  • レチノール
  • グリチルレチン酸

角質ケア

毛穴に詰まった角栓の酸化による黒ずみについては、毛穴の詰まり同様にクレンジングや洗顔、スクラブやピーリング成分による角質ケアでの除去が可能です。

化粧品で使用される角質ケア成分としてはAHA(α‐ヒドロキシ酸)が代表的。AHA(α‐ヒドロキシ酸)はフルーツ酸とも呼ばれる成分で、蓄積された古い角質を除去することによってターンオーバーを正常にする働きがあります。

また、以下については逆に毛穴トラブルに繋がる恐れがあるため、注意するようにしましょう。

過度の洗顔や洗浄力の高い洗顔料は注意

洗顔によって汚れや余分な皮脂・角質を落とすことは大切なのですが、過度な洗顔は肌表面の必要な皮脂まで落としてしまい、かえって皮脂分泌が増えてしまいます。洗顔の頻度は朝と夜の1日2回にとどめておきましょう。

また、洗浄力が高すぎる洗顔料やクレンジング料を使用している場合も皮脂を落としすぎてしまう恐れがあるため注意が必要。もし洗い上がりにつっぱりを感じる場合や乾燥しやすい人は一度普段使用している洗顔料やクレンジング料を見直してみてください。

洗顔やスキンケア時の摩擦に注意

洗顔やスキンケアのときに肌をゴシゴシこすってしまうのもNG。洗顔料は泡立てネットなどを使って、キメの細かいモコモコの泡でやさしく洗うことが大切です。

摩擦は肌に負担がかかってしまい、肌バリア機能の低下やターンオーバーの乱れを引き起こします。ターンオーバーが乱れると生成されたメラニンをうまく排出できず蓄積し、毛穴ジミの原因となるため注意しましょう。

頻繁な毛穴パックの使用は控える

貼って剥がすタイプの毛穴パックもあまりおすすめできません。角栓がゴッソリと取れると思って頻繁に使うと、肌に負担がかかって逆効果となる場合があります。

また、毛穴が開いたままとなってしまうこともあり、開き毛穴やたるみ毛穴の原因となる可能性があるため注意が必要です。

◯乾燥タイプ

加齢に伴い肌の水分量と皮脂量はともに減っていくため、乾燥トラブルは増えやすくなります。そのため、年齢を重ねるにつれてしっかりとした保湿ケアが必要です。
肌の乾燥状態が続くとバリア機能が低下し、様々な外的刺激の影響を受けやすくなるため肌荒れなどの肌トラブルにも繋がりやすくなります。

乾燥タイプのお手入れとしては、スキンケアで水分と油分をバランス良く補うことが大切です。具体的なお手入れ方法としては以下になります。

洗浄力のやさしいクレンジングや洗顔料を使う

洗浄力の高いクレンジングや洗顔料は肌に必要な皮脂まで落としてしまい、より肌が乾燥しやすくなってしまいます。そのため、洗浄力がやさしいクレンジングや洗顔料を使うようにしましょう。

クレンジングはオイル成分として油脂もしくはエステル油を使用しているもの、洗顔料はアミノ酸系の洗浄成分を使用しているものがおすすめです。

反対に炭化水素油を使用したクレンジングや石けん系の洗浄成分を使用した洗顔料は、洗浄力が高いため注意が必要です。

保湿成分が豊富に配合されたアイテムを使う

保湿力の高いアイテムを選ぶためには、成分表に記載してある保湿成分の配合数に注目しましょう。化粧品の場合は配合量の多い成分順に記載してあるため、成分表上部に保湿成分が多く記載してあるものがおすすめです。

また、高い保湿効果が期待できる以下のような成分に注目してみてください

  • ヒアルロン酸Na
  • コラーゲン
  • セラミド
  • アミノ酸
  • シア脂
  • 糖類
  • ワセリン
  • シア脂

乳液・クリームなどで肌に蓋をする

肌にたっぷりとうるおいを与えても、肌に蓋をしないと水分は蒸発して乾燥してしまいます。化粧水や美容液を使用した後は、乳液やクリームなどの油分が多いアイテムでうるおいを密閉することがとても大切です。

まとめ

シワやたるみ、シミ、そばかす、毛穴目立ちなど加齢とともに増えてくるエイジングサインですが、人によって肌悩みが異なります。気になる肌悩みにアプローチした肌のお手入れをすることが大切です。

肌老化診断では肌老化のタイプと肌の老化度をセルフチェックすることができます。年齢を重ねるにつれて肌の変化を感じるようになった人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。