【ヘアケア】自分の髪に合うシャンプーとは?選び方のポイントについて解説

【ヘアケア】自分の髪に合うシャンプーとは?選び方のポイントについて解説

髪や頭皮の汚れを落とし、うるおいを与えて健やかに保つことが目的のシャンプー。様々なメーカーから多くのシャンプーが販売されており、購入する際に迷ってしまいますよね。 いまいち違いがわからずに値段やCMの印象だけで選んでしまっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではシャンプーの配合成分の観点から選び方のポイントを解説します。おすすめのシャンプーについても紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

【基本】シャンプーの成分構成

基本的なシャンプーの成分構成としては以下になります。

  • 界面活性剤(洗浄成分)
  • コンディショニング成分
  • 補修成分
  • 毛髪保護成分
  • その他(pH調整剤・防腐剤・香料など)

このうち水が50〜70%、界面活性剤(洗浄成分)が20〜30%、それ以外が10%程度であることが多く、基材である水と洗浄成分の界面活性剤が大部分を占めています。

シャンプーの選び方のポイント

メインの界面活性剤(洗浄成分)に注目

髪や頭皮の汚れを落とすことが目的のシャンプーを選ぶうえで、界面活性剤(洗浄成分)の種類は重要なポイントの一つといえます。
しかし、「洗浄力の高さ」と「髪のキシミにくさや頭皮への刺激の少なさ」を両立しているシャンプーは意外と少ないものです。

含まれている保湿成分などにもよるので一概にはいえませんが、メインの界面活性剤の種類がシャンプーの特性に大きく影響する場合が多いです。
それぞれの特徴を理解し、自分の髪や頭皮に合った界面活性剤が使用されているか購入前に成分表で確認するようにしましょう。

界面活性剤の種類と特性についてまとめると以下のようになります。

◯陰イオン性(アニオン型)

石けん系

洗浄力:高い

刺激:比較的弱い

肌タイプ:普通肌〜脂性肌向き

メリット:洗浄力が高く、スッキリした洗い上がり

デメリット:ごわつきやきしみを感じやすい、ヘアカラーが退色しやすい

代表的な成分:石けん用素地、カリ石けん素地、ステアリン酸Na、パルミチン酸K など

高級アルコール系

洗浄力:普通〜高い

刺激:比較的強い

肌タイプ:普通肌〜脂性肌向き

メリット:洗浄力が高く、泡立ちも良い

デメリット:脱脂力が高い、頭皮がカサつきやすい

代表的な成分:ラルリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸TEA、ラウリル硫酸アンモニウム など

アミノ酸系

洗浄力:低い〜普通

刺激:弱い

肌タイプ:乾燥肌〜普通肌向き

メリット:弱酸性で髪や頭皮への刺激が少なめ

デメリット:洗浄力が低く、泡立ちがあまり良くない

代表的な成分:ココイルグルタミン酸TEA、コカミドDEA 、ラウロイルメチルアラニンNa、N-アシルグルタミン酸塩 など

タンパク質系

洗浄力:低い〜普通

刺激:弱い

肌タイプ:乾燥肌〜普通肌向き

メリット:弱酸性で髪や頭皮への刺激が少なめ、ヘアカラーが退色しにくい

デメリット:洗浄力が低く、泡立ちがあまり良くない

代表的な成分:ココイル加水分解ケラチンK、ココイル加水分解コラーゲンK、ラウロイルメチル加水分解シルクNa など

◯両イオン性(アンホ型)

ベタイン系

洗浄力:やや低い

頭皮や髪への刺激:低い

肌タイプ:乾燥肌〜普通肌向き

メリット:敏感肌でも使いいやすい

デメリット:洗浄力が低く、泡立ちがあまり良くない

代表的な成分:コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na など

保湿成分の充実度

きちんと髪や頭皮の汚れを落とすことはとても重要なのですが、洗浄力が高いシャンプーほど洗い上がりの髪が乾燥しやすかったり、きしみを感じやすい傾向にあります。
そのため、保湿成分が充実しているかという点も大切なポイントとなります。選ぶ際は以下のような保湿成分が種類豊富に配合されているか確認してみてください。

  • アミノ酸(グリシン、アラニン、アスパラギン酸など)
  • セラミド
  • 糖類
  • BG
  • グリセリン
  • ヒアルロン酸Na
  • ハチミツ 

ノンシリコンシャンプーにこだわらなくてもOK

ここ最近ノンシリコンシャンプーが流行っており、「シリコン=良くない成分」という認識になっている人も多いかと思います。
しかし、シャンプーに配合されているシリコン成分は非常に配合量が少ないことに加え、ほとんどが洗い流されて毛穴につまらないことがわかっています。

洗い流さないトリートメントなどの場合は、継続使用によって蓄積されて髪のゴワつきに繋がる場合がありますが、シャンプーの場合はあまり気にしなくても大丈夫です。
シリコンは髪の手触りを滑らかにする働きがあるため、洗い上がりの髪のきしみに悩んでいる人はシリコン含有のものを選んでもよいでしょう。

フケや痒みが気になる人は医薬部外品がおすすめ

フケや痒みを防ぐ効果が認められた医薬部外品のシャンプーもあるため、気になっている人はぜひチェックしてみてください。

なお、フケや痒みの予防効果が認められた有効成分としては以下のようなものがあります。

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • サリチル酸
  • ピロクトンオラミン
  • シメン−5−オール

敏感肌の人はシンプル処方がおすすめ

敏感肌の人は成分構成がなるべくシンプルな方がおすすめです。配合成分の数が多ければ多いほど、自分の肌と合わない成分が含まれている可能性も高くなります。

また、植物エキスや精油などの配合数が多いものも敏感肌の刺激になりうるため注意が必要です。「自然由来の〜」「オーガニック」と記載してあるからといって肌にやさしいとは限らないため鵜呑みにしないようにしましょう。

おすすめシャンプー5選

1.FUN AZUM|モイスト&ダメージリペア シャンプー

   出典:FUN AZUM公式

濃密セラミド泡で髪と地肌に極上のうるおいを与えると謳うFUN AZUMのシャンプー。メインの洗浄成分には洗浄力がマイルドなベタイン系とアミノ酸系を使用しており、髪や頭皮をいたわりながら洗うことができます。

また、セラミドやアミノ酸などの保湿成分が充実している点も魅力。加水分解ハチミツタンパクや加水分解シルクなどの補修効果が期待できる成分も配合しており、しっとり感を与えつつハリ・コシのある髪を目指せる構成となっています。

2.hiritu|バランスリペアシャンプー スムース

    出典:hiritu公式

独自のたんぱく質・水分・油分を効果的に補うバランスケア処方が特徴のヘアケアブランドhirituのスムースシリーズのシャンプーです。
メインの洗浄成分にはアミノ酸系とベタイン系を配合しており、髪や頭皮に適度に皮脂を残しつつ洗い上げることができる設計となっています。

高浸透型と吸着型のWヒアルロン酸をはじめ、アミノ酸やセラミド、PCA-Naなど保湿成分を豊富に配合。加水分解シルクなどの補修成分も充実しており、乾燥した髪やダメージヘアにぴったりの成分構成といえます。

3.HONEYQUE|ディープリペア シャンプー モイスト

   出典:HONEYQUE公式

ハチミツ成分に着目したヘアケア製品を展開するHONEYQUEのシャンプー。うねり・広がりを抑え毛先まで素直にまとまる蜜髪へ導くと謳っています。
こちらもメインの洗浄成分にはベタイン系とアミノ酸系を使用。ハチミツや疑似セラミドなどの保湿成分も豊富に配合しており、きしみにくいしっとりとした洗い上がりが特徴です。

加水分解ローヤルゼリータンパクをはじめとする補修成分も充実。乾燥ダメージが気になる髪にもぴったりといえます。
また、公式で謳っているように泡立ちの良さが特徴。弾力のある濃密な泡が簡単に作れ、頭皮全体をまんべんなく洗えるのも魅力です。

4.Jelaime|ジュレーム iP タラソリペア 補修美容液シャンプー

 出典:KOSE公式オンラインショップ

3種類のアミノ酸系洗浄成分を使用したJelaimeのシャンプー。毛先まできしまずやさしく洗い上げるという謳い文句の通りの髪や頭皮に配慮した成分構成が特徴です。
分子量を小さくして髪内部への浸透性を高めたiPコラーゲンを配合しており、キューティクル補修効果にも期待できます。

その他にも18種類のアミノ酸やグリセリン、スクワランといった保湿成分も充実しており、きしみ感の少ない洗い上がりとなっています。
また、健康的な肌と同じ弱酸性であることに加え、着色料や鉱物油、シリコン、サルフェートは不使用。敏感肌でも使いやすい仕様なのも嬉しい点です。

5.ETVOS|モイストシャンプー

   出典:ETVOS公式

頭皮を保湿しながらしっとりリッチな泡で洗い上げると謳うETVOSのノンシリコンシャンプー。メインの洗浄成分には敏感肌でも使いやすいアミノ酸系を採用しています。
アミノ酸やPCA-Naなどの天然保湿因子をはじめとした保湿成分を豊富に配合しており、高い保湿効果が期待できる成分構成が特徴です。

植物エキスの種類は多いのですが、7つのフリー処方(石油系界面活性剤・鉱物油・シリコン・合成着色料・合成香料・パラベン・アルコール)に加えスティンギングテストやパッチテストも実施済み(※)です。

※全ての方に肌トラブルや皮膚刺激が起こらないということではありません。

まとめ

髪や頭皮を健やかに保つためには自分に合ったシャンプーを使用することが必須。配合成分に注目することで、ある程度自分の髪や頭皮に合ったシャンプーを推測することができます。
メインの界面活性剤(洗浄成分)はそのシャンプーの特性に大きく影響を与えるためとても重要。特に乾燥肌や敏感肌の人は洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系がおすすめです。

その他、保湿成分や補修成分の充実度、敏感肌の刺激になりうる成分の有無なども選ぶ際のポイントとなります。ぜひ本記事を参考に、自分の髪質や肌質に合った成分構成のシャンプーを選んでみてください。