【美白ケア】透明感のある肌に!美白成分の種類と選び方のポイントについて徹底解説

【美白ケア】透明感のある肌に!美白成分の種類と選び方のポイントについて徹底解説

 日焼けによるシミやそばかすを防ぐのに有効な美白化粧品。しかし、様々なメーカーやブランドから美白化粧品が販売されており、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。

 そこで本記事では、美白効果のある成分の種類や美白化粧品の選び方について解説します。自分に合った美白化粧品を使って、明るい印象の肌を目指しましょう。

美白とは肌色を白くすることではない

 美白と聞くと、日焼けした肌の色を白くしたり、シミやくすみを消してくれると思われる方も多いかと思います。しかし、美白の定義としては「メラニン生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐ。」であり、肌色そのものを白くしているわけではないのです。 

 また、美白効果は厚生労働省に認められた有効成分を配合した医薬部外品(薬用化粧品)でしか標榜することはできません。化粧品に分類されるものは美白効果が認められていないため注意が必要です。

美白効果が認められている成分

美白効果が認められた有効成分には以下のようなものがあります。

◯主な美白成分

トラネキサム・カモミラET・ビタミンC誘導体・コウジ酸・アルブチン・エラグ酸・4-メトキシサリチル酸カリウム塩・リノール酸S・ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)・プラセンタエキス・デクスパンテノールW・アデノシン一リン酸二ナトリウムOT

これらの美白成分は、メラニン生成抑制のアプローチの仕方によって、大きく4つに分類することができます。

1.メラノサイト活性化因子(情報伝達物質)の阻害

 紫外線によって肌の角質層で発生した活性酸素はメラノサイト活性化因子という情報伝達物質の産生を促進します。メラノサイト活性化因子がメラノサイトというメラニンを作る細胞に存在する受容体と結合することで、メラニンの生成が始まります。

 「トラネキサム酸」「カモミラET」などの美白成分はこのメラノサイト活性化因子の生成や働きを阻害することで、メラニン生成の開始を妨げます。

2.チロシナーゼの活性阻害

 メラノサイト活性化因子がメラノサイトの受容体に結合すると、メラニンの生成が始まりますが、出発物質はチロシンというアミノ酸です。
 チロシンはいきなりメラニンにはならず、いくつかの物質を経てメラニンへと合成されていきます。その過程で必要なチロシナーゼという酵素の働きを阻害することで、メラニンの生成を抑制します。

 この方法でメラニン生成を抑制する代表的な美白成分には「ビタミンC誘導体」「コウジ酸」「アルブチン」「エラグ酸」「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」「リノール酸S」などがあります。

3.メラノソームへの受け渡し抑制

 メラノサイトで合成されたメラニンはメラノソームという場所に受け渡され、一時的に貯蔵されます。その後、メラニンはターンオーバーとともに皮膚表面まで押し上げられます。

 「ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)」はメラニンのメラノソームへの受け渡しを抑制することで、美白効果を発揮します。

4.メラニンの排出促進

ターンオーバーによって肌表面へと押し上げられたメラニンは垢と一緒に剥がれ落ちます。紫外線や加齢、ストレス、生活習慣の乱れなど様々な要因によってターンオーバーが乱れると、メラニンの排出が遅れ徐々に肌に蓄積されます。

「プラセンタエキス」「デクスパンテノールW」「アデノシン一リン酸二ナトリウムOT」などはメラニンの排出を促すことで、肌のメラニン蓄積を抑制します。

美白化粧品の選び方

美白化粧品を選ぶ際は以下の4つのポイントを意識して選んでみてください。

美白成分の配合数

 美白成分はできれば複数配合しているのが望ましいです。先述したメラニン生成抑制のアプローチの仕方が異なる成分の組み合わせで配合しているものがおすすめ。

さらに、美白化粧品の使用タイミングによって美白成分を選ぶと良いです。

◯紫外線を浴びる前

メラノサイト活性化因子を阻害する成分(トラネキサム酸・カモミラETなど)

◯紫外線を浴びた直後

チロシナーゼ活性を阻害する成分(ビタミンC誘導体・コウジ酸・アルブチン・エラグ酸・4-メトキシサリチル酸カリウム塩・リノール酸Sなど)

◯紫外線を浴びて72時間以内

メラノソームへの受け渡しを抑制する成分(ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)など)

メラニンの排出を促す成分(プラセンタエキス・デクスパンテノールW・アデノシン一リン酸二ナトリウムOTなど)

保湿成分の豊富さ

肌のくすみは紫外線による乾燥が原因である場合が多いです。そのため、成分表を見て以下のような保湿成分を豊富に配合しているものがおすすめ。

◯主な保湿成分

グリセリン・BG・ヒアルロン酸Na、セラミド・加水分解コラーゲン・DPG・ベタイン・アミノ酸類・糖類

抗炎症成分の有無

紫外線を受けた肌は炎症しており、肌荒れしやすい状態と言えます。そのため、以下のような肌荒れ防止効果が期待できる抗炎症成分を配合しているかもチェックしましょう。

◯主な抗炎症成分

  • トラネキサム酸
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • グリチルレチン酸ステアリル
  • アラントイン

肌へのやさしさ

 パラベンや安息香酸などの防腐剤やエタノールなどのアルコール、香料、着色料などの成分が配合しているか確認しましょう。また、精油や植物エキスについても多数配合されているものについても、敏感肌には刺激になることがあるため注意が必要です。

 また、アレルギーテストやパッチテスト、スティンギングテストといった各種テストの実施有無についても注目してみてください。これらのテストを実施してるからといって、すべての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありませんが選ぶ際のポイントの1つとして覚えておきましょう。

まとめ

 美白成分とは、メラニンの生成を抑制することでシミ・そばかすを防ぐ効果が厚生労働省に認められた医薬部外品(薬用化粧品)の有効成分のことを指します。
 美白化粧品を選ぶ際は、美白有効成分の種類や数に注目してみてください。ケアのタイミングに合った美白成分を選ぶことが大切です。

 夏の時期は紫外線が強く、日焼けやシミなどに悩まれている方も多いと思います。ぜひ、自分に合った美白化粧品を使って、透明感のある明るい印象の肌を目指しましょう。