【ニキビケア】ニキビや肌荒れ予防におすすめの美容成分について解説

【ニキビケア】ニキビや肌荒れ予防におすすめの美容成分について解説

皮脂や汚れによって詰まった毛穴に、アクネ菌が増殖することで発生するニキビ。様々なメーカーから多くのニキビケア製品が販売されていますが、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

そこで本記事では、化粧品で使用されるニキビケアに有効な成分の種類や特徴について解説します。おすすめのニキビケアアイテムも紹介するので、ニキビができやすい人は参考にしてみてください。

ニキビに有効な成分

スキンケアで使用されるニキビ予防成分は、作用の仕方によって主に以下の4種類に分類することができます。

  • 抗炎症作用
  • 殺菌作用
  • 皮脂抑制作用
  • 角質剥離・溶解作用/ピーリング作用

◯抗炎症作用

グリチルリチン酸ジカリウム

抗炎症成分の中で化粧品に最も使用される成分のひとつ。甘草の根に含まれる成分で、炎症成分の発生に関わる成分の産生を抑制することによって炎症を抑えたり、アレルギーを防ぐ効果もあります。

医薬部外品の肌荒れ防止・ニキビ予防有効成分としても使用され、スキンケア用品や日焼け止め、メイク用品などに長年にわたり幅広く使用されている成分です。

アラントイン

アラントインは、一部の植物の根や種子、牛や豚などの動物の尿や血液などに含まれる天然の成分。抗炎症作用や刺激緩和作用、組織修復作用などの効果が期待できます。

化粧品や医薬部外品としてスキンケア製品やボディケア製品、ハンドクリーム、リップクリームなど様々な製品に使用されています。

ツボクサエキス

ツボクサエキスは一般的にシカ(CICA)と呼ばれるセリ科の植物ツボクサの葉や茎から抽出された成分。抗炎症効果、肌の修復効果を兼ね備えており、高い肌荒れ予防効果が期待できます。

医薬部外品の有効成分としては使用されませんが、様々な化粧品に使用されておりデイリーケアとして非常におすすめの成分です。

◯殺菌作用

塩化ベンザルコニウム

強力な殺菌作用によって顔のニキビの原因であるアクネ菌はもちろん、背中ニキビの原因であるマラセチア菌にも働きかける成分。また、皮膚の常在菌増殖によって汗臭を抑える効果もあります。

昔から手指消毒や手術時の患部の消毒、医療機器の消毒などに使用されていました。最近ではニキビ用の洗顔料や薬用シャンプーなどにも使われるようになりました。

イソプロピルメチルフェノール

塩化ベンザルコニウム同様、アクネ菌や背中のニキビの原因であるマラセチア菌を殺菌することでニキビを予防します。医薬品の軟膏や消毒薬をはじめ、薬用石けんや薬用シャンプー、ボディーソープなど幅広く使用されています。

洗顔料のニキビケア製品に使用される場合は濃度0.1%以下と厚生労働省で配合量について制限されています。

イオウ

古くなった角質を柔らかくしたり溶かして取り除く働きに加え、アクネ菌を殺菌することによってニキビを予防する成分。様々なニキビケア製品に使用されています。

医薬品にも使用される成分で、医薬部外品の有効成分としての配合量については厚生労働省が定めた規定があります。(化粧水:0.2〜1%、クリーム:0.06〜2.8%、パック:2〜3%)

◯皮脂抑制作用

塩酸ピリドキシン

塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)も過剰な皮脂分泌を抑制する働きが認められた成分の一つ。化粧品のスキンケア・ヘアケア用品によく使用されます。

また、ニキビ予防や肌荒れ予防の効果が認められた有効成分として、医薬部外品の製品にも配合されることが多いです。

ライスパワーNo.6

ライスパワーNo.6(米エキスNo.6)は、過剰な皮脂分泌による肌荒れやニキビ、毛穴の黒ずみといった様々な肌トラブルの予防に期待できる成分。

皮脂腺に直接アプローチするのが特徴。肌の水分量を保ちつつ過剰な皮脂分泌のみを抑制し、肌への負担を抑えつつ皮脂ケアをすることができます。

◯角質剥離・溶解作用/ピーリング作用

プロテアーゼ

プロテアーゼはタンパク質を分解する酵素成分。よく耳にするパパイン酵素もプロテアーゼに分類される酵素の一種です。

古くなった角質や角栓を分解して剥がれやすくすることで、角質肥厚や毛穴詰まりによるニキビに対して予防効果を発揮します。

リパーゼ

タンパク質を分解するプロテアーゼに対し、リパーゼは脂質を分解する酵素です。化粧品においては、肌の皮脂の主成分であるトリグリセリドを分解することで洗い流しやすくする働きがあります。

毛穴に詰まった皮脂を分解し、角栓やニキビのもと(コメド)ができるのを防ぐことによってニキビ予防効果を発揮します。

グリコール酸

AHA(α-ヒドロキシ酸)に分類されるピーリング成分。AHAの中で最もピーリング効果が高いといわれています。また、肌表面に蓄積された古い角質や角栓を除去することでニキビを予防するだけでなく、ターンオーバーを正常にする働きも期待できます。

分子量が小さいので肌内部まで入りやすく、肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンの生成促進作用もあるのも特徴。効果が高い分、肌の刺激になることがあるため敏感肌の人は注意が必要です。

サリチル酸

BHA(β-ヒドロキシ酸)に分類されるピーリング成分。アクネ菌の殺菌作用とピーリング作用のWの働きによってニキビ予防効果を発揮します。

水溶性であるAHAに対してサリチル酸は脂溶性のため肌への浸透性が高く、毛穴に詰まった皮脂や角栓にアプローチすることができます。

ノンコメドジェニックテストとは?

ノンコメドジェニックテストとは、コメドと呼ばれるニキビのもとができにくい処方であるかの評価する試験のこと。この試験をクリアした商品は「ノンコメドジェニックテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」などと表記されて販売されます。

ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品でも全ての人にニキビのもと(コメド)ができないというわけではありませんが、化粧品を選ぶ際のポイントのひとつとして参考にするとよいです。

まとめ

ニキビケアに有効な成分はたくさんありますが、作用の仕方によって大きく分けると「抗炎症作用」「殺菌作用」「皮脂抑制作用」「角質剥離・溶解作用/ピーリング作用」の4つに分類することができます。

ニキビケアアイテムを選ぶ際は、2種類以上かつ分類が異なるニキビ予防有効成分を配合している商品がおすすめです。ぜひニキビケアに有効な成分の種類や特徴について理解し、化粧品選びの際に活かしてみてください。