話題のCICA(シカ)とは?化粧品で使われるCICA成分について解説

肌荒れ予防やエイジングケアなどの美容効果が期待できる話題のCICA(シカ)。CICAはツボクサから抽出された成分、ならびに化粧品原料としての総称です。
CICA(シカ)という言葉は聞いたことがあっても具体的にどのような成分があるかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事ではCICAの美容効果や、化粧品で使用されるCICA成分の種類について解説します。CICA成分を使用したおすすめの化粧品についても紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
そもそもCICA(シカ)とは?
CICAは、セリ科の植物ツボクサの葉や茎から抽出された成分。肌への様々な効果が認められており、古くから傷や火傷の治療薬として用いられています。
肌荒れ予防やエイジングケアに対して高い効果が期待できることから韓国コスメに使用されることが多く、韓国コスメブームとともに日本でも非常に話題になっている美容成分です。
CICA(シカ)の美容効果
肌荒れ予防効果
肌荒れは、乾燥や紫外線などの外部刺激やストレスなど様々な要因によって肌に炎症が起こっている状態です。CICAは抗炎症作用や鎮静作用が認められており、肌の炎症や赤みを抑えることで肌荒れを予防します。
また、肌荒れを起こしやすい肌はバリア機能が低下しているのが特徴。CICAは肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促す働きもあり、それによって低下したバリア機能が正常に整えられます。
シワ予防効果
人の肌のハリや弾力には真皮層のコラーゲンが大きく関わっています。年齢を重ねるにつれて肌のハリがなくなり、シワやたるみが気になるようになるのは真皮層のコラーゲン減少が大きく関わっています。
CICAにはコラーゲンの合成促進作用があります。真皮層のコラーゲン量を増やすことで肌にハリを与え、シワやたるみの予防に繋がると考えられています。
また、CICAには抗酸化作用もあり、紫外線などによる活性酸素の働きを抑制することによってもエイジングケア効果が期待できます。
シミ予防効果
紫外線などの影響によって肌内部で活性酸素が発生すると、メラノサイトにおいてメラニンの合成が促進されます。
通常肌のターンオーバーとともに作られたメラニンは排出されるのですが、生成量が多い場合は排出しきれず肌に蓄積していきます。
メラニンの蓄積が進むとシミやそばかす、くすみとなって肌表面に露出します。CICAはメラノサイトに働きかけてメラニンの生成を抑えることで、シミを予防する働きがあります。
CICA(シカ)成分の種類
CICA(シカ)はツボクサから抽出された総称であり、通常化粧品においてはツボクサエキスという表示名で配合される場合が多いです。化粧品の成分表を見てCICAやシカという名前を探しても見つからないため注意しましょう。
ツボクサから抽出されるCICA(シカ)成分の種類としては主に以下になります。
- マデカッソシド
- アシアチコシド
- マデカシン酸
- アシアチン酸
化粧品には「ツボクサエキス」や「ツボクサ葉エキス」などの表示名に加え、上記成分名で配合されている場合があるため、化粧品を選ぶ際は注目してみてください。
おすすめCICA(シカ)アイテム5選
1.Innisfree|レチノール シカ リペア セラム
出典:innisfree公式
レチノールとシカ(ツボクサエキス)を整肌成分として配合したInnisfreeの大人気美容液。乾燥による肌荒れやくすみなどの様々な肌トラブルに効果が期待できます。
レチノールは敏感肌や初めて使用する方には刺激に感じることがありますが、こちらは比較的やさしめの使用感。レチノール製品を初めて使う方にも使いやすいです。
グリセリンやBG、ヒアルロン酸といった保湿力の高い成分を配合しているのも特徴。加えてセラミド成分も保湿成分として配合しており、肌バリア機能のサポートもしてくれます。 紫外線や花粉、気温変化など様々な外的刺激によってゆらぎやすくなった肌のケアにおすすめの美容液です。
2.VT COSMETICS|シカレチAエッセンス0.1
日本でも愛用している人が多い韓国のスキンケアブランドVT COSMETICS。シカレチAエッセンス0.1は、整肌成分のレチノール成分(レチノール・レチノイン酸ヒドロキシピナコロン)とシカ成分(ツボクサエキス)の組み合わせが特徴のエイジングケアクリームです。
レチノールは肌のハリ向上や毛穴ケア、肌荒れ防止などの効果があり、様々な年齢肌の悩みにアプローチします。
さらに、肌のバリア機能をサポートする保湿成分のセラミドや角質ケア成分のLHA(カプリロイルサリチル酸)も配合しており、なめらかでキメの整った肌に導く効果も期待できます。
3.Dr.G|レッド ブレミッシュ クリア スージング クリーム
出典:Dr.G公式
日常生活の中で受ける様々な刺激を緩和すると謳う、韓国のドクターズコスメブランド Dr.Gの保湿クリーム。肌荒れ防止成分としてグリチルリチン酸2Kをはじめ、ツボクサエキス・マデカッソシドなど10種類のシカ成分を使用した10−シカコンプレックスを配合しているのが特徴です。
さらに、エイジングケア成分のナイアシンアミドを配合しており、肌のハリ不足や乾燥によるくすみにアプローチします。
水分や水溶性保湿成分が多めのジェル状のテクスチャーで、非常に肌なじみが良い使用感も特徴です。
4.BRINGGREEN|ティーツリー シカ スージングクリーム
出典:morecos+
SEVENTEENのスングァンが愛用していることで話題となったBRINGGREENのティーツリー シカ スージングクリーム。商品名からわかる通り整肌成分としてティーツリー成分とCICA成分を配合しており、肌荒れを予防し健やかな肌を保つ効果に期待できます。
BGやスクワラン、プロパンジオールといった保湿成分も充実しており、乾燥しやすい時期の保湿ケアにもぴったり。また、整肌成分としてナイアシンアミドも配合しているため、乾燥によるくすみやハリ不足のケアとしても期待できます。
肌荒れを予防したい人や季節の変わり目に肌がゆらぎやすい人には特におすすめの保湿クリームです。
5.NATURE REPUBLIC|グリーンダーマCICAデイリーシートマスク
韓国発の自然派スキンケアブランド、ネイチャーリパブリックのフェイスマスク。使うたび健やかになめらかな美肌に導くと謳っています。
保湿成分には肌荒れ予防効果が期待できる5種類のCICA成分を配合。それに加え8種類のヒアルロン酸や6種類のペプチド成分など保湿力の高い成分も配合しており、たっぷりうるおいを与えてくれます。
みずみずしく肌になじむウォータータイプなので、フェイスパックのベタつく使用感が苦手な人にはおすすめです。
また、アルコールやパラベン、ミネラルオイル、着色料といった敏感肌の負担になりうる成分は不使用。乾燥によってデリケートなゆらぎ肌をやさしくケアするシートマスクです。
まとめ
CICA(シカ)はツボクサから抽出することで精製される植物エキス。肌荒れ予防やエイジングケアなどに対する効果が期待でき、韓国コスメを中心に幅広く使用される成分です。
化粧品の成分表示名としては「ツボクサエキス」が多く、その他マデカッソシドやアシアチコシドといった成分名で記載されているため、化粧品を選ぶ際はぜひ注目してみてください。