美白からエイジングケアまでマルチに活躍!化粧品でよく使われるビタミン成分について解説

ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなど様々なビタミン成分が化粧品に使用されています。幅広い美容効果をもつビタミン成分も多く、きちんと区別できている人はなかなかいないのではないでしょうか。
そこで本記事では、化粧品によく使用されるビタミン系美容成分の種類や効果について解説します。ビタミン成分を使用した美白化粧品やエイジングケア化粧品も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ビタミン成分の種類・効果
化粧品でよく使用されるビタミン成分の種類と、化粧品における美容効果について解説します。
レチノール(ビタミンA)
ビタミンAの一種であるレチノール。韓国コスメブームの影響もあり日本でも近年非常に注目を集めており、レチノール成分を配合したスキンケアアイテムを多く見かけるようになりました。
高い美容効果が期待できる反面、敏感肌には刺激になりやすく、人によってはA反応(肌の赤み・皮剥け・痒みなど)が出てしまうので慎重に使用する必要があります。
レチノールの主な美容効果は以下になります。
- シワ改善効果(真皮層のコラーゲン、エラスチン生成促進作用)
- 肌荒れ予防効果(皮脂分泌抑制・細胞増殖促進作用)
- 毛穴ケア効果(コラーゲン、エラスチン生成促進作用・ターンオーバー促進作用)
- 肌のハリ・弾力改善効果(表皮ヒアルロン酸増加)
ビタミンC・ビタミンC誘導体
幅広い美容効果が期待できるビタミンC成分。美白ケアや毛穴ケアができるスキンケアアイテムが様々なメーカーから販売されています。
複数のエイジングサインに対してアプローチでき、トータルエイジングケアができるのが特徴。ビタミンC成分も高濃度だと敏感肌の人は刺激になる場合があるため、肌がデリケートなときは様子を見ながら使用しましょう。
ビタミンC成分の主な美容効果は以下になります。
- 美白効果(メラニン生成抑制・メラニン還元作用)
- 毛穴ケア効果(皮脂分泌抑制・抗酸化作用)
- 肌荒れ予防効果(皮脂分泌抑制・ターンオーバー促進作用)
- 肌のハリ・弾力改善効果(コラーゲン合成促進・抗酸化作用)
ナイアシンアミド(ビタミンB3)
ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)は、ビタミンB3成分で、幅広い美容効果が期待できるのが特徴。医薬部外品の美白効果有効成分やシワ改善有効成分として厚生労働省に認められています。
レチノールやビタミンC成分と比べて肌への刺激が少なく、敏感肌でも使いやすいのが特徴。プチプラ製品に使用されていることも多いので、比較的試しやすいのが魅力です。
ナイアシンアミドの主な美容効果は以下になります。
- 美白効果(メラニンのメラノソームへの移送阻害作用)
- シワ改善効果(真皮層のコラーゲン生成促進作用)
- 保湿効果(セラミド合成促進作用)
- バリア機能修復(セラミド合成促進作用)
塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)
塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)は過剰な皮脂分泌を抑える働きが期待できる成分で、化粧品のスキンケアやヘアケア用品によく使用されます。
また、ニキビ予防や肌荒れ予防の効果が認められた有効成分として、医薬部外品にも配合されることが多いです。
塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)の主な美容効果は以下になります。
- 肌荒れ予防効果(皮脂分泌抑制作用)
- ニキビ予防効果(皮脂分泌抑制作用)
ビタミンE・ビタミンE誘導体
脂溶性ビタミンの一種。抗酸化作用によるエイジングケアが期待でき、医薬品や化粧品、サプリメント等に幅広く使用される成分です。
ビタミンAやビタミンC、コエンザイムQ10などの抗酸化作用が期待できる成分と相性が良く、一緒に使用することにより効果的なケアをすることができます。
ビタミンE成分の主な美容効果は以下になります。
- 肌荒れ予防効果(ターンオーバー促進・血行促進作用)
- エイジングケア効果(抗酸化作用)
ビタミン成分配合のおすすめアイテム10選
1.パーフェクトワンフォーカス|スムースクレンジングバーム VC7
出典:新日本製薬公式
パーフェクトワンフォーカスの大人気商品スムースクレンジングバームに、新たにパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naやナイアシンアミドといった7種類のビタミンを整肌成分として追加したクレンジングバーム。 毛穴の黒ずみのケアはもちろん、紫外線ダメージもケアすることで、明るい印象の肌に導く設計です。
メインの洗浄成分には洗浄力と肌へのやさしさを兼ね備えているエステル油を使用しているだけでなく、メイク落ちについても申し分ありません。 使用感の良さは従来同様。スパチュラ不要なほどやわらかいバームで肌に触れた瞬間オイル状に溶けて肌になじみ、とろけるような洗い心地が特徴です。
2.MISSHA|ビタシープラス 化粧水
MISSHAのビタシープラス 化粧水は純度99%のビタミンC成分を内包したリポソーム構造により、角質層への浸透性を高めているのが特徴。ビタミンC成分に加え、α−アルブチンやナイアシンアミドを整肌成分として配合しており、明るい印象の肌へと導く効果が期待できます。
さらに、セラミドNPやヒアルロン酸といった肌本来のうるおい成分や肌荒れ予防効果が期待できるパンテノールを保湿成分として配合しており、バリア機能をサポートすることで健やかな肌を保ちます。
3.Dr.CI:LABO|VC100エッセンスローション
出典:Dr.CI:LABO公式
ビタミンC成分による毛穴ケアができると話題のドクターシーラボの化粧水です。 2種類の高浸透ビタミンC成分を整肌成分として配合しているのが最大の特徴です。 肌荒れ予防やエイジングケア効果だけでなく、皮脂や汚れによって目立つ毛穴のケアにも効果が期待できます。
その他にもエイジングケア成分のナイアシンアミドやヒアルロン酸などの保湿成分も配合しており、年齢肌の様々な肌トラブルにアプローチします。 また、敏感肌の刺激になりうる香料や着色料、鉱物油、パラベン、アルコールなどを使用しておらず、ドクターズコスメらしい低刺激処方も特徴となっています。
4.SKIO|VC ホワイトピールセラム(医薬部外品)
出典:ロート製薬公式
ロート製薬のスキンケアブランドSKIOのVC ホワイトピールセラムは美白効果が認められた医薬部外品の美容液です。美白有効成分のピュアビタミンC(アスコルビン酸)が、メラニン生成を抑制することでシミ・そばかすを防ぐだけでなく、肌のハリ向上などのエイジング効果も期待できます。
さらに、ロート製薬独自の浸透技術(ディープターゲットデリバリーシステム)によって角質層に浸透しやすい肌状態にしてから保湿成分を届けることができるため、高い保湿効果が期待できます。 乾燥によるくすみやハリ不足などのエイジングサインが気になるようになってきた人におすすめの美容液といえます。
5.メラノCC|薬用しみ 集中対策 プレミアム美容液(医薬部外品)
出典:ロート製薬公式
ビタミンCをコンセプトにしたロート製薬のスキンケアブランド・メラノCCの美白美容液。美白有効成分のピュアビタミンCに加え、3種類のビタミンC誘導体を保湿成分として配合しており、メラニン生成抑制による毛穴ジミやそばかすを予防します。
さらに、皮脂分泌抑制成分のピリドキシン塩酸塩、殺菌成分のイソプロピルメチルフェノール、抗炎症成分のアラントインの3種類の有効成分も配合。肌荒れやニキビを予防するとともに、過剰な皮脂による毛穴目立ちにも効果が期待できます。 毛穴トラブルの原因に対して多角的にアプローチする成分構成で、美白ケアだけでなく毛穴ケアにも期待できる美容液です。
6.VT COSMETICS|シカレチAエッセンス0.1
日本でも愛用している人が多い韓国のスキンケアブランドVT COSMETICS。シカレチAエッセンス0.1は、2種類のレチノール成分とシカ成分を整肌成分として配合した成分構成が特徴のエイジングケアクリームです。
レチノールは肌のハリ向上や毛穴ケア、肌荒れ防止などの効果があり、様々な年齢肌の悩みにアプローチします。 さらに、肌のバリア機能をサポートする保湿成分のセラミドや角質ケア成分のLHA(カプリロイルサリチル酸)も配合しており、なめらかでキメの整った肌に導く効果も期待できます。
7.medicube|ディープビタCクリーム
出典:medicube公式
整肌成分のピュアビタミンC(アスコルビン酸)を6.5%配合しているのが最大の特徴。それに加えて、3種類のビタミン成分(※)がビタミンCの働きをサポートする設計となっています。
韓国では美白機能性化粧品としてシミ予防効果が認められており、メラニン生成を抑制することでシミやくすみに対する高い予防効果が期待できます。
敏感肌のためのピュアビタミンクリームと謳っており、敏感肌でも使いやすいように配慮された設計も魅力。一般的にビタミンC成分が高濃度配合されたアイテムは、敏感肌には刺激になりやすいのですが、肌への負担を緩和しつつ効果を維持できるよう工夫されているのが特徴です。
※ビタミンE(トコフェロール)・ビタミンQ(ユビキノン)・ビタミンP(ヘスペリジン)(いずれも整肌成分)
8.COSRX|ザ・レチノール0.1クリーム
出典:COSRX公式楽天市場店
レチノール誘導体より効果的な純粋レチノールを0.1%配合した安定化処方のレチノールクリーム。成分構成としては純粋レチノールとビタミンC誘導体の配合が特徴。肌のハリ不足や毛穴目立ちといった肌トラブルに効果が期待できます。
また、グリセリンやヒアルロン酸といった豊富な保湿成分に加え、整肌成分にはアラントインが配合されており、肌にうるおいを与えるだけでなく肌荒れも防いでくれます。
レチノールの濃度が0.1%なのでレチノール初心者でも使いやすく、毎日使いにもおすすめ。ただし、敏感肌の人や肌がデリケートなときは刺激になる場合があるため、肌の調子を見ながら使用しましょう。
9.MEDIHEAL | ミルクブライトニングクリーム
出典:MEDIHEAL公式
整肌成分としてミルク成分を配合したなめらかなミルクのようなやさしいつくりが特徴の保湿クリーム。公式ではパックで保湿したようなうるおいを肌に導くと謳っています。
乳タンパクに加え、3種類のヒアルロン酸と3種類のヒト型セラミドを保湿成分として配合しており、肌にうるおいを与えるとともにバリア機能をサポートします。
また、整肌成分のナイアシンアミドは高いエイジングケア効果が期待でき、肌のハリ不足や乾燥によるくすみのケアもできます。
ビサボロールやCICA成分のツボクサエキスといった肌荒れ防止成分も配合。さらに、6つのフリー処方(人工香料・着色料・鉱物油・アルコール・パラベン・フェノキシエタノール)で敏感肌でも使いやすいよう配慮された設計も魅力です。
10.Attenir|ドレスリフト デイエマルジョン(医薬部外品)
出典:Attenir公式
隙間なくハリで満たし、ふっくら肌をキープすると謳うAttenirの薬用シワ改善乳液。エイジングケアに特化した設計で、年齢とともに肌のハリ不足や小ジワに悩んでいる人におすすめの乳液です。
シワ改善有効成分のナイアシンアミドを配合しており、コラーゲン産生を促進することで肌にハリを与えシワを改善します。
また、保湿成分には疑似セラミドも配合しており、肌のうるおい保持だけでなくバリア機能のサポート効果も期待できます。
鉱物油やパラベン、アルコールは使用しておらず、アレルギーテストも実施済み(※)。とろみのあるテクスチャーですが、みずみずしくベタつきの少ない使用感も口コミで好評でした。
※全ての人にアレルギーが起こらないというわけではありません。
まとめ
様々な美容効果が期待できるビタミン成分。レチノール(ビタミンA)などは韓国コスメブームの影響もあり、近年日本でも非常に話題になりました。
レチノール(ビタミンA)やビタミンC成分は高い効果が期待できる分、敏感肌の刺激になりうるため、肌の調子を見ながら使用する必要があります。
本記事を参考にビタミン成分の種類と特徴について一度整理し、化粧品選びの参考にしてみてください。また、今回紹介したビタミン系アイテムもぜひ試してみてはいかがでしょうか。