ヘアトリートメント選びのポイント!配合成分に注目【ヘアケア解説】

皆さんはトリートメントとコンディショナーの違いについて理解されているでしょうか。使用目的や使い方に大きな違いはなく、混同されている人も多いかと思います。
髪へのアプローチの仕方や配合している成分の構成が異なり、髪に与える影響についても違いがあります。
そこで本記事では、トリートメントとコンディショナーの違いや、配合成分の観点からトリートメントを選ぶ時のポイントについて解説します。おすすめのトリートメントについても紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
トリートメントとコンディショナーの違いは?
トリートメントとコンディショナーはどちらもシャンプー後の髪にうるおいやツヤを与え、なめらかな質感に整えることが目的です。使い方もほとんど変わらないため、混同している人も多いかと思います。
両者の大きな違いとしては働きかける場所や成分構成。コンディショナーは髪の表面をコーティングすることで摩擦や熱などの刺激から髪を守る働きがあります。
それに対し、トリートメントは髪の内部まで成分を届け、内側からうるおいを与えたりダメージを補修する働きがあります。
また、コンディショナーと比べ、ヘアコンディショニング成分が豊富に配合しているのも特徴。より髪にうるおいを与えたり補修する効果が高く、コンディショナーよりもダメージケアに向いているといえます。
【髪悩み別】トリートメントの選び方
髪の悩み別にトリートメントの選び方のポイントを解説します。
髪のパサつきや乾燥による広がりが気になる人
髪がパサついていたり、乾燥して広がりやすい人は保湿成分を豊富に配合したトリートメントがおすすめ。洗い流した後、乾燥しにくいしっとり感のある髪をキープするためには重要なポイントといえます。
選ぶ際は以下のような保湿成分が種類豊富に配合されているか成分表で確認してみてください。
代表的な保湿成分
アミノ酸・セラミド・コレステロール・糖類・ジヒドロキシプロピルアルギニンHCL・BG・グリセリン・ヒアルロン酸・ハチミツ・ツバキオイル・ホホバオイル・アルガンオイル など
髪のゴワつきや広がりが気になる人
髪のゴワつきが気になる人や、髪が広がりやすく扱いにくいといった悩みを抱えている人は、シリコン成分配合のトリートメントがおすすめ。シリコン成分は髪の表面をなめらかにし、さらさらな指通りにする働きがあります。
シリコン成分は名前に「メチコン」「シロキ」「シリル」「シラン」が入っているのが特徴です。代表的なシリコン成分を一部紹介します。
- ジメチコン
- (ジビニルジメチコン/ ジメチコン)コポリマー
- トリシロキサン
- (アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー
- シクロペンタシロキサン
- •ステアロキシトリメチルシラン
- (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
また、ツバキオイルやホホバオイル、アルガンオイルなどの植物オイルにも注目してみてください。植物オイルはシリコンオイルに比べてベタつきが少なく保湿効果が高いので、しっとりと柔らかい髪にまとまるのが特徴です。
髪のボリューム不足が気になる人
毛量が少なくボリューム不足が出にくい人や、髪がペタッとしやすい人は、以下のような髪にハリ・コシを与えてくれるコンディショニング成分に注目しましょう。
- 加水分解ケラチン
- 加水分解コラーゲン
- 加水分解卵殻膜
カラーやブリーチなどによるダメージが気になる人
カラーやブリーチ、パーマなどによる髪のダメージが気になる人は、補修成分が豊富に配合しているものを選びましょう。
- ケラチン(羊毛)
- 加水分解ケラチン
- 加水分解シルク
- ヘマチン
- γ−ドコサラクトン
おすすめトリートメント5選
1.COTA i CARE|コタ アイ ケア トリートメント 5
出典:楽天市場
「守る。髪の内側も外側も、そして頭皮も。」がコンセプトの5種類のトリートメントを展開するCOTA i CARE。コタ アイ ケア トリートメント 5はジャスミンブーケの香りでパサツキやすい髪をみずみずしくなめらかな質感に仕上げると謳っています。
髪や頭皮へのうるおい補給・ダメージ補修となめらかでまとまりのある質感の両方が期待できる成分構成が特徴です。
ケラチン(羊毛)やコレステロール(羊毛)といった髪本来のCMCに近い成分に加え、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルクを補修成分として配合しており、髪内部および外部のダメージを補修してくれます。
また、アルギニンやグルタミン酸をはじめとした豊富なアミノ酸やベタイン、シア脂などの保湿成分も豊富に配合しており、謳い文句通りのしっとりなめらかな質感の仕上がりも期待できます。
2.MOROCCAN OIL|インテンスモイスチャー コンディショニングトリートメント
出典:Yahooショッピング
全ての製品にうるおい効果の高いアルガンオイルを使用しているモロッカンオイルのトリートメント。髪にうるおいを与え、しっとりなめらかでまとまりのある仕上がりに導くと謳っています。
アルガンオイルと3種類のヒアルロン酸を保湿成分として配合した、アジア人女性の髪のために日本で開発した処方が特徴となっています。
加水分解エンドウや加水分解野菜タンパクといった補修成分も配合しており、健康的な髪の状態を保つとともに、うるおいのある柔らかい髪へと導きます。
また、コンディショニング成分のモモ葉エキスは髪のダメージを和らげる働きがあり、カラーやブリーチで傷んだ髪にもおすすめです。
3.jemile fran|ヒートグロス ヘアトリートメント M
出典:MILBON公式
ヘアケアブランドMILBONが展開するヘアアイテムブランドjemile franのトリートメント。毛髪保護成分のラノリン脂肪酸コレステリルが毛髪表面にやわらかな被膜を作ることで、なめらかな手触りへ導く設計です。
その他にも高い補修効果が期待できるカルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)や、ヘアコンディショニング成分の(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルクなども配合しており、髪のダメージを補修しつつ質感を整えることができます。
しっとり感とサラサラな質感を両立できるため、幅広い髪質の人におすすめできるトリートメントといえます。
4.ETVOS|リペアトリートメント
出典:ETVOS公式
髪悩みの根本にアプローチすると謳うETVOSのヘアケアシリーズ。こちらは髪本来の美しさを引き出し、艷やかで健やかな髪に導くと謳うノンシリコントリートメントです。
グリセリンやアミノ酸といった保湿成分に加え、ホホバ種子油などの植物オイルも配合しており、毛先はしっとりしつつ根本はふんわり立ち上がる仕上がりが期待できます。
補修成分として髪のバリア機能を担う18MEAの類似成分(※)を配合している点も特徴。髪の表面をコーティングして外的刺激から髪を守りつつ、しっとりしなやかな髪へ導きます。
また、肌と同じ弱酸差性に加え、敏感肌の刺激になりうるカチオン性界面活性剤を不使用。髪や頭皮への配慮が見受けられる設計も魅力といえます。
※セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパク
5.HADA NATURE|トリートメント
内部まで補修し、うるおいに満ちたしなやかで美しい髪へ導くと謳うHADA NATUREのトリートメント。補修成分が充実した成分構成が特徴で、ヘアカラーやパーマ、ヘアアイロンなどで日々ダメージを受けているパサつきが気になる髪にとてもおすすめです。
毛髪の主成分タンパク質であるケラチン成分を3種類(※)も補修成分として配合。ケラチンを直接補給し、髪内部から補修してハリ・コシのある髪に導くことができます。
また、ヘアコンディショニング成分としてラメラステロールや18−MEA、セラミドといったCMC(細胞膜複合体)を構成する成分を配合しており、健康的な髪の基盤を整えます。
4つの無添加処方(パラベン・鉱物油・紫外線吸収剤・合成着色料)で敏感肌でも使いやすいのも嬉しい点です。
※加水分解ケラチン・加水分解ケラチン(羊毛)・イソステアロイル加水分解ケラチン(羊毛)
まとめ
髪の内部に浸透し、うるおい補給やダメージ補修をするトリートメント。「自分の髪や頭髪の悩みにアプローチする成分が含まれるか」「髪質に合っていない成分は配合されていないか」などに注目してトリートメントを選んでみてください。
髪はドライヤーやヘアアイロンの熱、ヘアカラー・ブリーチ、紫外線など様々な外的刺激によって日々ダメージが蓄積しています。トリートメントで髪をいたわり、ダメージ補修しながら健やかで美しい髪を維持しましょう。