エイジングケアって何?エイジングケア成分の種類や効果について解説

最近では様々なメーカーからエイジングケア化粧品が数多く販売されていますが、どれが効果あるのか迷ってしまいますよね。そもそもエイジングケアの意味について疑問を抱いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、エイジングケア成分の種類や特徴について解説します。おすすめのエイジングケア化粧品についても紹介するので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
※本記事における「美白」は、メラニンの生成を抑えてしみやそばかすを防ぐことを指します。
そもそもエイジングケアとは?
エイジングケアと聞くとアンチエイジングを想像される人も多いのですが、肌の老化を止めたり肌を若返らせることはできません。 美容におけるエイジングケアとは「年齢に応じた肌のお手入れ」、すなわち「エイジングサインの予防」のことを指します。
年齢とともに増えてくるエイジングサインは肌の乾燥・キメの乱れ・ハリ不足・シワ・たるみ・くすみなど様々。人によって抱えている肌悩みは違うので、自分の肌悩みに合ったエイジングケアをすることが大切です。
エイジングケア成分の種類
化粧品で用いられるエイジングケア成分は大きく分けて以下の4つに分類されます。
- 抗シワ成分
- 細胞再生成分
- 抗酸化成分
- 抗糖化成分
それぞれの特徴や具体的な成分について紹介します。
抗シワ成分
シワはコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力に関わる成分が変性したり厳守することが主な原因です。シワには進行度によって表皮性シワ(小ジワ)、表情ジワ、真皮性シワ(深いシワ)の3つに分けることができます。
医薬部外品の有効成分としてシワ改善効果が認められているのは以下になります。これらは真皮性シワ(深いシワ)に対して効果が期待できます。
- レチノール
- ナイアシンアミド
- ニールワン
- ライスパワーNo.11+
また、有効成分としては認められていませんが、他にも以下のような抗シワ作用が期待できる成分があります。
表皮性シワ(小ジワ)に対する抗シワ成分
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- アミノ酸
- セラミド
- ワセリン
- スクワラン
表情ジワに対する抗シワ成分
- アルジルリン(アセチルヘキサペプチド‐8)
- シンエイク(ジ酢酸ジペプチドジアミノブチルベンジルアミド)
細胞再生成分
文字通り細胞の再生に関わる成分。スキンケアにおける効果としてはターンオーバーの乱れを整えたり、肌の弾力に関わるコラーゲンなどの成分の生成をサポートします。
代表的な細胞再生成分は以下になります。
- 幹細胞培養液(ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、リンゴ果実培養細胞エキス など)
- グロースファクター(EGF:ヒトオリゴペプチド‐1、FGF:ヒトオリゴペプチド−13、KGF:ヒトオリゴペプチド−5 など)
抗酸化成分
活性酸素による酸化は、肌の老化の大きな原因の1つ。加齢・過度なストレス・紫外線・大気汚染・喫煙・飲酒などによって活性酸素が過剰に増えると、シミやシワといった様々な肌トラブルを引き起こします。
代表的な抗酸化成分は以下になります。
- トコフェロール(ビタミンE)
- ビタミンC誘導体
- アスタキサンチン
- ユビキノン(コエンザイムQ10)
- グルタチオン
- フラーレン
抗糖化成分
食事などで過剰に摂取した糖がたんぱく質と結合することを糖化と言います。肌の老化にも深く関わっており、糖化によって生成されたAGEs(最終糖化生成物)が肌に蓄積することでくすみやたるみといった様々な肌トラブルに繋がります。
代表的な抗糖化成分は以下になります。
- 月桃葉エキス
- セイヨウオオバコ種子エキス
- ドクダミエキス
- マロニエエキス
- レンゲソウエキス
- ウメ果実エキス
- コウジ酸
- カルノシン
おすすめエイジングケア化粧品
先述したエイジングケア成分を配合したおすすめの化粧品を紹介します。
◯抗シワ成分
ONE BY KOSE|セラム シールド(医薬部外品)
肌の水分保持能改善とシワ改善をWで叶えるライスパワー ®No.11+を有効成分として配合した薬用高保水密封バーム。年齢とともに不足するセラミドを補うとともに基底膜と真皮のコラーゲンを増やすことで、うるおいとハリのある健やかな肌へと導きます。
バームならではの水分密閉力とみずみずしさを兼ね備えており、クリームほどベタつかず肌なじみの良い使用感も特徴。アレルギーテスト・パッチテスト・スティンギング(皮膚刺激)テスト・ノンコメドジェニックテストといった各種テスト(※)実施済みです。 高保水膜で肌にうるおいを閉じ込めるとともにハリを与え、年齢肌の根強い乾燥やシワをケアしてくれるエイジングケアバームといえます。
※すべての人にアレルギーや皮膚刺激、皮膚トラブル、コメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。
POLA|リンクルショット メディカル セラム N
出典:POLA公式
ポーラ独自のシワ改善有効成分ニールワンを配合したシワ改善美容液。肌のハリや弾力性に関わるエラスチン・コラーゲンといった成分を分解する酵素の働きを抑制することで、シワ改善効果、予防効果を発揮します。
ダイナミズムデリバリー処方により角質層への浸透性が高められていることに加えて、シリコンオイルやワセリン、スクワランといった油性成分によって水分の蒸発を防ぎます。また、アレルギーテストも実施済み(※)です。
※すべての人にアレルギーが起こらないということではありません。
◯細胞再生成分
NILE|パーフェクトセラム ヒト幹細胞配合美容液
出典:NILE公式
敏感肌・乾燥肌・荒れた肌・くすんだ肌にハリと弾力をもたらす、と謳う美容液。高濃度ヒト幹細胞培養液を配合しており、ターンオーバーのサポートや肌の弾力に関わるエラスチン生成を促進することで、若々しい印象のハリのある肌へ導きます。
また、ビタミンC誘導体やアスタキサンチン、酢酸トコフェロールなどの整肌成分も配合しており、紫外線によるダメージにもアプローチします。 6つのフリー処方(シリコン・サルフェート・パラベン・鉱物油・石油系界面活性剤・合成着色料)で、敏感肌への配慮した設計も嬉しい点です。
Dr.Recella|スーパーリンクル エッセンス
出典:Dr.Recella公式
ハリ・弾力に満ちた若々しい印象の肌を保ちます、と謳うDr.Recellaの目元用美容液。年齢サインが最も出現しやすい目元にアプローチした集中ケアをすることができます。
保湿成分としてヒト幹細胞順化培養液とヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソームの2種類の幹細胞培養液を配合。その他にもパンテノールやビタミンC誘導体といった保湿・整肌成分を豊富に配合しており、目元にうるおいとハリを与えるつくりです。
マッサージヘッド部分から美容液が出るつくりが特徴。塗布しながら目元をマッサージすることで肌の引き締め効果も期待できます。年齢を重ねるごとに目元や口元の乾燥やハリ不足が気になるようになってきた人におすすめのエイジングケア美容液です。
◯抗酸化成分
AiB|FLトータルセラム
出典:AiB公式
植物性フラーレンとリンゴ幹細胞エキスの話題のエイジングケア成分を2種類配合した美容液。リンゴ幹細胞エキスは、ターンオーバーのサポート作用による乾燥によるくすみや肌のハリ向上といった様々なエイジングケア効果が期待できます。
さらに、フラーレンと相性の良いビタミンE成分やビタミンC・E誘導体も配合しており、より高い抗酸化作用が期待できます。 豊富なエイジングケア成分により、様々な年齢肌の悩みにアプローチするだけでなく、ブースターとして次に使うスキンケアの角質層への浸透も高めます。
medicube|ディープビタCクリーム
出典:medicube公式
整肌成分のピュアビタミンC(アスコルビン酸)を6.5%配合した韓国のスキンケアブランドmedicubeのエイジングケアクリーム。3種類のビタミン成分(※)がビタミンCの働きをサポートする設計が特徴です。 韓国では美白機能性化粧品として認められており、メラニン生成を抑制することでシミやくすみに対する高い予防効果が期待できます。
また、敏感肌のためのピュアビタミンクリームと謳っており、低刺激性に配慮された設計も魅力。一般的に高濃度のビタミンC成分は敏感肌には刺激になることが多いのですが、シミのポイントに直接作用することで肌への刺激を減らしつつ効果を維持することが可能となっています。
※ビタミンE(トコフェロール)・ビタミンQ(ユビキノン)・ビタミンP(ヘスペリジン)(いずれも整肌成分)
◯抗糖化成分
episteme|ステムサイエンスローションb
出典:ロート製薬
ロート製薬のエイジングケアに特化したスキンケアブランドepistemeのローション。角層のすみずみまで浸透し、ふっくらハリ肌に導くと謳っています。 抗糖化作用が期待できるウメ果実エキスを保湿成分として配合。その他にもステムフルコンプレックス(※)などのエイジングケア成分を豊富に配合した成分構成が特徴です。
また、とろみのあるテクスチャーですが肌なじみは良く、もっちりとしたハリのある肌に仕上がります。 充実したエイジングケア成分と保湿成分によって多角的にアプローチすることで、様々なエイジングサインに効果が期待できます。
※ゴレンシ葉エキス、ルイボスエキス、カニナバラ果実エキス
Anua|ドクダミ70% デイリーローション
出典:Anua公式
自然由来の成分にこだわった韓国のスキンケアブランドAnuaの乳液。ツボクサエキスに加えドクダミエキスを70%も整肌成分として配合しており、肌荒れを予防しつつ肌を整えてくれます。
また、保湿効果の高い3種類のヒアルロン酸やセラミドによって肌にうるおいを与えるだけでなく、バリア機能もサポートして健やかな肌状態の維持が期待できます。
油分が少なめでみずみずしいテクスチャーが特徴。べたつきが少なく爽やかな使用感なので、さっぱり感とうるおい感の両方を兼ね備えています。
季節の変わり目に肌がゆらぎやすい人や、冬の時期に肌の調子が悪くなる人には特におすすめです。
まとめ
年齢を重ねるにつれてシミやくすみ、シワ、たるみといった様々なエイジングサインが増えます。人によって気になる肌悩みは異なるため、自分に合ったエイジングケアをすることが大切です。
ぜひ本記事を参考にエイジングケア成分の種類を把握し、自分の肌悩みに効果が期待できるエイジングケア成分を配合しているエイジングケア化粧品を選んでみてください。