【汗ケア】話題の医療用制汗剤「パースピレックス(Perspirex)」の効果と特徴について解説

暑い日が続く夏の季節、長時間屋外にいると汗が止まらなくなることもありますよね。汗をかきやすい人は汗のニオイや汗ジミが気になることが多いかと思います。
この時期に大活躍の制汗剤ですが、話題の「パースピレックス(Perspirex)」をご存知でしょうか?パースピレックスは医薬品の制汗剤であり、特許取得の処方によって高い制汗作用と刺激の少ない使用感なのが特徴です。
そこで、今回はパースピレックスの効果や特徴について解説をします。制汗剤をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
「パースピレックス(Perspirex)」とは?
パースピレックス(Perspirex)は医療先進国である、デンマーク発祥の医療用制汗剤。一般的な制汗剤とは汗を防ぐメカニズムが異なります。
一般的な制汗剤は香りによって汗のニオイをマスキングするのが基本。殺菌成分も配合されており、ニオイの元となる菌を一時的に抑えてくれるものも一部あります。
それに対し、パースピレックスは汗腺に直接働きかけ、発汗を物理的に抑える設計となっており、効果の高さや持続時間が長いことが特徴です。
「パースピレックス(Perspirex)」の成分と効果
パースピレックスは主要成分の塩化アルミニウムに加え、エタノールと乳酸成分(脇用は乳酸アルミニウム、手足用は乳酸カルシウム)が配合されています。
塩化アルミニウム
パースピレックスを肌に塗ると浸透し、主要成分である塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応(AlCl₃+3H₂O→Al(OH)₃+3HCl)します。
これによって産生された水酸化アルミニウムが皮膚のケラチンと反応して角栓を形成して汗腺にフタをして、物理的に汗の産生を一時的に止めます。
汗腺内の角栓は肌のターンオーバーに伴い、数日で自然と排出されます。すなわち、排出されるまでの数日間は効果が期待できると言えます。
エタノール
パースピレックスは水を含まないエタノール製剤なのが特徴。エタノールは汗腺深部への浸透性を高める働きが期待できます。
乳酸成分(乳酸アルミニウム・乳酸カルシウム)
乳酸成分は塩化アルミニウムと水の反応で生じた塩酸と反応し、消失させることで肌への刺激や不快感を軽減させる働きがあります。
なお、脇用のロールタイプは乳酸アルミニウム、手足用のローションタイプは乳酸カルシウムと、配合している乳酸成分はタイプによって異なります。
「パースピレックス(Perspirex)」の特徴
制汗効果が高い
パースピレックスは一般的な制汗剤と異なり、汗腺にフタをすることによって汗自体の発生を抑制するため、制汗効果が非常に高いです。
また、自宅で就寝前に塗るだけでよく、外出先での塗り直しの必要がないため手軽に使えるのも魅力です。
効果持続時間が長い
パースピレックスは汗腺内のフタとなっている角栓がターンオーバーによって排出されるまでは効果が持続するため、一般的な制汗剤よりも効果が長く持続するのが特徴。種類によって異なりますが、効果持続時間は2〜5日と言われています。
無香料で衣類への色移りしにくい
パースピレックスは肌への刺激を緩和する乳酸成分を配合していることに加えて、敏感肌の刺激になりうる香料を配合していないためアレルギーリスクも少ないと言えます。
また、一般的な制汗剤は汗や皮脂と混ざり合うことによって衣類に色移りしたり、肌に白く残ることがありますが、パースピレックスはそういったことが起こりにくいのも特徴です。
「パースピレックス(Perspirex)」の使い方
パースピレックスの使い方は以下の手順となります。なお、使用タイミングが就寝前なのは、夜間のほうが汗腺の活動が低下している影響で角栓ができやすく効果的なためです。
- 就寝前に脇・手足などの汗を抑えたい箇所に塗布する
- 塗布したパースピレックスが乾いてから服を着て、そのまま就寝
- 翌朝、起床後に濡れタオルなどで拭き取ってください。(日中の塗り直し不要)
また、注意事項としては以下になります。
- 初めの1週間程度は効果出るまで毎晩塗布する(効果が出てからは週2〜3回でOK)
- アルコールが肌に合わない方や敏感肌の方は注意(毎日使用せず、1日おきに2週間塗布する)
- 傷口や皮膚が炎症している箇所への使用は避ける
「パースピレックス(Perspirex)」のラインナップ
Perspirexには現在以下の4種類(いずれも医薬品)のラインナップとなっています。特徴をまとめると以下のようになります。
パースピレックス・オリジナル
- 脇に塗りやすいロールタイプ
- 塩化アルミニウム15%配合
- 効果持続時間は約3〜5日間
パースピレックス・コンフォート
- 脇に塗りやすいロールタイプ
- 水溶性で刺激が少ない敏感肌向け
- 塩化アルミニウム8%配合
- 効果持続時間は約2〜3日間
パースピレックス・ストロング
- 脇に塗りやすいロールタイプ
- 塩化アルミニウム25%配合で高い効果が期待できる
- 効果持続時間は約3〜5日間
パースピレックス・ハンド&フット
- 手足に塗ることができる唯一のローションタイプ
- 塩化アルミニウム27%配合
- 塩化アルミニウムの配合濃度が高いため、脇への使用は避ける
「パースピレックス(Perspirex)」はどこで買える?
パースピレックスは国内承認の医薬品ではないため、楽天市場などの大手ECサイトでも購入することが可能です。
しかし、ECサイト上には正規品でない偽造品も流通している可能性もあるため、心配な方は皮膚科医に相談して処方してもらうほうが良いかもしれません。
まとめ
パースピレックスは特許取得済の独自処方により高い制汗作用と刺激の少なさを兼ね備えた医薬品の制汗剤です。制汗作用の高さだけでなく、効果持続時間の長さもパースピレックスの特徴と言えます。
効果の持続時間や使用部位によって4種類のラインナップに分かれているため、自分に合ったものを使用してみてください。汗をかきやすく悩んでいる方は、ぜひパースピレックスを使ってこの暑い夏の季節を乗り切りましょう。