老化の原因糖化とは?すぐに取り入れたいケア習慣

「くすみカラーの洋服が似合わない」
「昔お気に入りだった口紅が似合わないようになった」
「ブライトニングケアしても効果を実感できない」
このような変化は「年齢のせい」と思っている方も多いでしょう。しかし、肌色が変化する原因は決して年齢だけではありません。
そこでこの記事では、老化の原因となる「糖化」についてご紹介します。
糖化とは
糖化は「身体のコゲ」とも呼ばれ、身体を老化させる現象です。血液中に余分な糖があると、体内にあるタンパク質や脂質と結びつき、老化を促進する物質「AGEs」を作り出します。AGEsが蓄積すると、肌のコラーゲンやエラスチンの繊維が硬くなり、シワやたるみといったトラブルとなって現れるのです。
その他にも、AGEsが原因となり、新陳代謝がスムーズにいかなかったり、免疫機能がダウンしたりと、さまざまなトラブルを引き起こすトリガーとなるのが糖化です。肌の糖化が進むと、年齢よりも老けて見られる原因となります。
糖化を促進するNG習慣
スキンケアを念入りにおこなっていても、糖化を引き起こす習慣をくり返していては美肌は遠のきます。まずは、糖化の原因となるNG習慣を見てみましょう。
飲み物はジュース派!甘いモノも大好き
甘い食べ物やジュースは、最も糖化を引き起こしやすいといわれています。ジュースやスポーツドリンク、缶コーヒーやドレッシングに含まれる甘味料には、糖化のスピードが早い「果糖」が多く含まれているため、摂取すると体内でAGEsが次々に発生します。
食事の調節をしていない・早食い
早食いをして一気に腸の中に糖が運ばれると、血糖値が短期間で上昇し糖化を加速します。さらに、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまうため、糖を過剰に摂取してしまうこともあります。なるべくゆっくりよく噛み、腹八分目が理想です。
睡眠の質が悪い
睡眠中に分泌されるメラトニンには、AGEsを分解する作用があります。しかし、寝不足だとうまく分泌できず体内に蓄積してしまうのです。
もしかして糖化が始まっている?肌のサイン
肌の糖化が始まっていると、肌に何らかのサインが現れます。
今の肌状態において、糖化レベルをチェックしてみましょう。
・ブライトニングケアやUV対策していても肌に透明感がでない
・昔より肌が黄色っぽくなり、口紅の色も淡い色が映えない
・肌がなんとなく硬くなった気がする
・全体的にくすみを感じる
・肌が乾燥している
・昔と比べ、肌の弾力がない
・化粧水がなかなか浸透しない
・白目の透明感がなくなってきた気がする
この中でチェック項目が多ければ、肌の糖化が進んでいるかもしれません。特に、糖化を促進させる生活習慣に心当たりがある方は、早めにケアを取り入れましょう。
糖化をケアする生活習慣
糖化の進行を遅らせるためには、生活習慣の改善とスキンケアのアプローチが効果的です。
紫外線対策を徹底する
紫外線からも糖化が進みます。できれば365日紫外線対策を意識し、UVケアは朝のスキンケア習慣にしましょう。家の中にいるときも、紫外線は窓ガラスを通過するため日焼け止めが必要です。
食事の栄養バランスを整える
バランスの取れた食事を心がけ、砂糖や加工食品の摂取を控えることが大切です。食事では抗酸化物質やビタミンCなどを豊富に含む食材を積極的に摂取しましょう。また日本茶に含まれるカテキンにも、抗糖化の作用があることがわかっています。納豆やみそ、ヨーグルトなどの発酵食品もおすすめです。
急激な血糖値の上昇を抑える
糖化を防ぐためには、食後血糖値の上昇を抑えることが大切です。なるべく野菜やきのこ類から食し、肉・野菜を食べてから最後に炭水化物を食べるように心がけましょう。食事は時間をかけ、ゆっくりよく噛んで食べることもポイントです。
生活習慣を見直す
睡眠中は、新陳代謝や免疫機能を高めるホルモンが豊富に分泌されます。毎日6時間以上の睡眠を心がけるようにしましょう。また、軽い運動はブドウ糖を消費するのに有効な手段です。30分程度の軽めの運動を毎日の生活に取り入れましょう。
スキンケアでアプローチする
日常のスキンケアには、抗酸化成分や保湿成分が豊富な化粧品を選ぶことが重要です。例えば、ビタミンCやセイヨウオオバコ種子エキスなどの植物エキス入りのスキンケアアイテム美容液やクリームを使うことで、糖化の進行を防ぎ、肌のハリや輝きをキープする効果が期待できます。
【糖化を抑えてくれる成分の例】
・カルノシン
・ビルベリー
・ツバキ種子抽出液
・コウジ酸
・セイヨウオオバコ種子エキス
・ウメ果実エキス
まとめ
少しずつ肌の変化として現れるのが「糖化」です。普段の何気ない食生活や生活習慣が、糖化スピードを早めています。美肌になるためにも、スキンケアだけでなく、日々の習慣にも目を傾けてくださいね。